複合商業施設「食彩館」(浜松市東区有玉北町、TEL053-432-8888)が4月27日、オープンした。(浜松経済新聞)

 【写真】フルーツをふんだんに使う「しき彩あんみつ」

 雑貨店「四季彩堂」(東区積志町)は、和風生活雑貨を中心に扱い、一部食品を販売する。インターネットで買い物ができる時代だが、足を運ぶことを付加価値として魅力を伝える店をつくりたいと考え、「和のテーマパーク」をコンセプトにした複合施設の新設を考案。1つの建物の中に、食料品のみを扱う専門店と同社の運営する和風喫茶店「いっ福茶屋しき彩」の新店舗を開業。さらに、直営の手芸材料店「あそび屋四季彩堂」を移転して集約。「四季彩堂有玉本店」に隣接する3階建ての店舗を新築し、和のテーマパークとしてオープンにこぎ着けた。

 店舗は、3フロアの合計で約120坪。1階の「全国のうまいもん食品専門館」は、全国各地から集める食品と、地元の農産物を販売する。北海道から沖縄まで同社スタッフが直接足を運び選び抜いた食品がそろい、旅先の土産店のような気分で買い物を楽しめる。大正9年創業の「矢田醤油店」(島根県)の「金山寺みそ」(350グラム=702円)は、国産大豆をベースに使い、ナスやニンジン、キュウリなどの野菜がふんだんに入る。福井県から仕入れる「黄金のだし」(1,100円)は、カツオや焼きアゴ、サバなどをブレンドした和風だしのパックで、自宅で本格的なプロの味を再現できるという。沖縄の地元民から人気が高い「名嘉真(なかま)製菓本舗」の「沖縄県ちんすこう」(10個=410円)は、ごま塩やココナツ、黒糖などの味をそろえる。農産物は、専業農家から直接仕入れ、旬の野菜を提供する。

 2階の「いっ福茶屋しき彩」は、食事とスイーツを扱う和の喫茶店。天竜杉の1枚板のテーブルや、ムク材の椅子をならべ、和風で落ち着いた「甘味処」を演出。「お団子ジェラート」(550円)は、焼きたてのみたらしだんごの上に、ミルク風味のジェラートアイスを乗せ仕上げる。ほかにも、市内の老舗「内藤製餡(せいあん)」から、オリジナルに製造したあんこを使い、旬の果物をふんだんに乗せて提供する「しき彩あんみつ」(880円)や、香ばしいみその香りが広がる「五平餅」(330円)などをそろえる。

 3階は、移転した手芸材料専門店「あそび屋四季彩堂」。遠州木綿や京都の金襴(きんらん)生地や糸などの手作り手芸用の材料をはじめ、細部まで丁寧に作り込まれた造花「アーティフィシャルフラワー」を扱う。手芸や陶芸などの手作り教室も合わせて運営する。

 新型コロナウイルスの対策として、来店時に手指のアルコール消毒を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的な換気を徹底。2階の飲食店は、飛まつ防止のためのパーティションを設置する。

 来店客からは「品ぞろえが豊富で毎日来ても飽きない」「地元の新鮮野菜がおいしい」という声が届いているという。「コロナ禍で新しく店を建てたことに対して応援してくれる人がいるので、地元に根を張り、感謝の思いをお返しできるようがんばりたい。店に足を運ぶことで、出会いやおもてなし、日本全国の素晴らしい品々を楽しんでもらいたい」と常務の宮本康典さんは話す。

 営業時間はフロアごとに異なり、1階は10時〜19時50分。2階は11時〜18時。3階は10時〜18時50分。