近鉄タクシー(大阪市天王寺区)がジャパンラグビーリーグワン「花園近鉄ライナーズ」のラッピングタクシー「LINERSタクシー」の運行を始めて1カ月がたった。(東大阪経済新聞)

 ボンネットにエンブレム、車体側面にロゴを配置

 花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)が「東大阪でもっとライナーズをPRしたい」と近鉄グループの近鉄タクシーに協力を仰ぎ実現したラッピングタクシー。ライナーズではこれまで、近鉄バスのラッピングバス、近畿日本鉄道のラッピングトレインでプロモーションをしたことがあるが、ラッピングタクシーは今回が初めて。

 デザインは「ライナーズカラーを全面に出し、とにかく目立つように考えた」とライナーズ広報の参田祥子さん。車体はチームカラーのエンジと紺とし、ボンネットにエンブレム、車体側面と後部にロゴを配置した。

 ラッピングタクシーは1台で、通常時は近鉄奈良線河内小阪駅北側のタクシー乗り場を起点に営業している。近鉄タクシー取締役の松本忠支配人は「街中を走っていると振り返ってもらえたり、見てもらえたりしている感じがすると乗務員から聞いている。ライナーズの試合があった4月12日と21日、花園ラグビー場前のイベント会場に車両を展示した時にはライナーズファンの方から、小阪まで乗りに行ったよ、と声をかけてもらった」と話す。

 反響がある反面、「駅待ちしている時はいいが、走っている時はタクシーと思われていないこともある。車体上部のあんどんしか近鉄タクシーと分かるものがなく、配車でお客さまのところに行った時に気付いてもらえなかったこともある」とも。「これからもっとPRしていきたい」と意気込む。5月31日までの利用客には、ライナーズオリジナルウエットティッシュを進呈する。なくなり次第、終了。

 ラッピングタクシーは、貸切予約もできる。参田さんは「ライナーズのPRの一翼を担うとともに、貸切運行することで各方面への移動や観光の足としてご利用いただければ」と話す。貸切予約は、近鉄タクシー東大阪営業所(TEL 06-6721-6113)で受け付ける。

 5月5日は、東大阪市花園ラグビー場で開催されるジャパンラグビーリーグワン2023-24ディビジョン1第16節、対三菱重工相模原ダイナボアーズ戦の場外イベント「花園ハッピーパーク」でLINERSタクシーを展示する。