ラーメン店「らーめん八角」が5月21日、1号店(姫路市御着)のオープンから30周年を迎えた。運営は八角(加古川市加古川町)。(姫路経済新聞)

 らーめん八角 姫路御着店

 1号店は、同チェーン前身の居酒屋「へのへのもへじ」の駐車場に当時の店主・大西敏文さん(現会長)の手作り屋台として誕生した。

 従業員を雇う余裕がなく、店舗面積4坪、14席の店内中央に大西さんが立ち、1人で客の対応をする必要があるという運営上の理由と「八方に幸せをまく」という思いを込めて八角形にした店舗の形状から「らーめん八角」と名付け、1994(平成6)年に出店した。当時、「駐車場に立つ屋台」というユニークなロケーションが話題になったという。

 現在、同社は兵庫県下でラーメン業態(17店舗)、お好み焼き業態(13店舗)を中心に35店舗を展開する。

 屋台の時代から受け継がれてきた味を守るため、各店では店内仕込み、店内調理にこだわり、八角の8のつく日はギョーザを88円、3〜4日ごとに来店してほしいとの思いから4の付く日は唐揚げを88円にする企画を20年続けて行っている。平日17時〜18時には「10円ビール」のサービス企画も行い、「いつも面白いことをやっている店として、お客さまに楽しんでもらえるよう」努めている。

 同社の大西慎也社長は「おかげさまで30周年を迎えられたことを感謝したい。『八方に幸せをまく』という創業時からの思いと共に、(今後も)地域に愛される店を目指していきたい」と意気込みを見せる。