延岡・北浦で農作業を行うロボット「新型 雷鳥1号」による播種(はしゅ)の実演が4月17日、行われた。(日向経済新聞)

 4月4日に発表された田起こしを行う「雷鳥2号」

 延岡市、北浦町農業公社と連携協定を結ぶワークロイドメーカー「テムザック」(京都市上京区)が開発し、農業の省力化や耕作放棄地問題の解決を目指す。同社は昨年から、北浦の水田で米粉用の水稲じかまき栽培を行い、雑草防除ロボット「雷鳥1号」、収穫ロボット「雷鳥2号」、害獣を追い払う「雷鳥3号」を開発し、実験。昨季は800キロ弱のコメを収穫した。コメは米粉に加工し、「雷粉(らいこ)」の名で食品業者や飲食店に提供した。

 今回発表した新型「雷鳥1号」は、昨年の同名ロボットを改良したもので、後部に種もみをまくためのアタッチメントを付ける。同社の川久保勇次社長は「自立走行が可能で、AIにより、もみをまき損ねたところを記憶し、再度まくこともできる。仕事をしている人が副業としてやるような、ライトな感じで入れる農業を目指す」と話す。