地産地消にこだわった「Patisserie Maple(パティスリー・メイプル)」(箕輪町中箕輪)が4月27日、箕輪町にオープンした。(伊那経済新聞)

 ケーキは午前中に売り切れてしまうことも

 チーフパティシエで店主の遠藤健さんは箕輪町出身。松本市の製菓専門学校を卒業後、10年以上の下積み経験を経て同店を開いた。「こだわりは、地元のフルーツなどを使いケーキを作っていること。卵は松本産のものを使うなど、なるべく地元の材料を使っている。箕輪町はもみじ湖が有名な場所なので、その紅葉から名前を取って店名を『maple』にした」と遠藤さん。

 商品は、「ショートケーキ」(450円)、フランボワーズのムースが特徴の「ルージュ」(480円)など。カット・ホールケーキも含めて常時7〜10種類ほどを店頭に並べる。午前中に売り切れてしまう日もあるという。

 「焼き菓子も土産として喜ばれていて『満月』が人気。箕輪町で有名な赤そば『高嶺ルビー』の粉を使い、砂糖は和三盆、薄力粉は『特・宝笠』を使っている。焼き菓子をきっかけに箕輪町を知ってもらえたら」と遠藤さん。

 「ずっと製菓店を開くのが夢だった。この店は元々うなぎ店で、子どもの頃に祖父に連れてきてもらっていた思い出の場所。縁あっていい物件に出合い、さまざまなタイミングが重なり、今回オープンできた。地域に根を張って長く愛される店にしたい」と思いを込める。

 営業時間は10時〜19時。水曜・木曜定休。