休耕田を活用した「どろん田バレーフェス」が7月20日・21日、辰野町川島地区で開催される。5月18日、参加者の募集が始まった。(伊那経済新聞)

 昨年度の試合の様子

 27年前に地域住民が開いたのがきっかけとなり、多い年では800人の参加者を集めるほど辰野町の風物詩となっていた同イベント。運営組織の高齢化により2018(平成30)年にいったん閉幕したが、県が主催する「信州つなぐラボ」の辰野町でのプロジェクトの一つとして2022年に復活を果たした。「地域の人に話を聞いて回る中で、川島地区のおじいちゃんたちの思い出がこの『どろん田バレーフェス』だった」と話すのはイベント実行委員長の矢田愛香さん。

 「おじいちゃんたちが自分たちで楽しむために始めたイベントが評判となり、イベントとして拡大していったと聞いている。辰野町はコンセプトの一つに『共創』を挙げていることもあり、参加者にはお客さんとしてではなく、一緒にイベントを作り上げ、地域の人との関わりも楽しみ親睦を深めてほしいと考えた。試合当日以外にも地域の人と参加者が一緒に活動できる時間を用意している」と矢田さん。参加者は前日の会場準備のほか、希望者は2週間前に行われるコートネットの支柱に使う木を山から切り出す作業も体験できる。

 参加資格は中学生以上で、1チームは6人〜10人(試合には6人が出場)。人数が集められない希望者には個人参加で申し込みを受け付け、個人参加の申込者でチームを編成する。参加費は、チーム参加=2万1,000円、個人参加=3,100円。参加費は、田んぼの賃借費用や管理費用、備品購入などに充てる。

 「常連のチームも多いが、移住者同士で申し込んでくれたチームや、SNS経由でイベントを知り初めて辰野町に来たチームなど毎年さまざまな参加者が集まってくれる。昨年は他県の体育大学OBが友人たちと再会するきっかけとしてイベントに参加してくれた」と矢田さん。「会場の川島地区は里山風景が美しいところ。準備から辰野に来て辰野の景色や人との交流を楽しんでもらい、当日は思い切り泥だらけになってもらえたら」と参加を呼びかける。

 応募締め切りは6月23日、抽選結果の通知は27日に行う。