伊勢神宮の125社の神様に、農作物が無事育つよう適度な雨と風をもたらすようにと祈る「風日祈祭(かざひのみさい)」が5月14日、伊勢神宮で執り行われた。(伊勢志摩経済新聞)

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 伊勢神宮内宮(ないくう)別宮の「風日祈宮(かざひのみのみや)」と外宮(げくう)の「風宮(かぜのみや)」を中心に行われる同祭。毎年5月14日と8月4日の年2回、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、5月の祭典では、伊勢神宮125社全てに雨風をしのぐ「蓑(みの)」と「笠(かさ)」を奉納する。

 外宮で5時から、内宮で9時から、それぞれ同祭が行われ、久邇朝尊(くにあさたか)伊勢神宮大宮司ほか神職らが祭典を執り行った。

 続いて12時からは、5月1日から13日までの期間に「神服織機殿(かんはとりはたどの)神社」「神麻続機殿(かんおみはたどの)神社」(以上松阪市)の2社でそれぞれ織られた「和妙(にぎたえ)」(絹)と「荒妙(あらたえ)」(麻)を奉納する「神御衣祭(かんみそさい)」が内宮の「正宮(しょうぐう)」と「荒祭宮(あらまつりのみや)」で執り行われた。