板橋区は8月27日、区内在住の歌舞伎俳優・坂東彌十郎(やじゅうろう)さんの板橋区観光大使任命を発表した。(板橋経済新聞)

 【写真】観光大使の委嘱式後、坂本健区長と記念撮影する坂東彌十郎さん

 彌十郎さんは1973(昭和48)年5月に歌舞伎座で初舞台を踏んだベテラン俳優で、歌舞伎座優秀賞や真山青果賞奨励賞の受賞のほか、2001(平成13)年には重要無形文化財「歌舞伎」(総合認定)保持者に認定され、2014(平成26)年には国立劇場優秀賞を受賞した。1983(昭和58)年から15年間、「二十一世紀歌舞伎組」のメンバーとして活躍したほか、三代目市川猿之助(現・二代目市川猿翁)一座の一員として「スーパー歌舞伎」などにも出演し、少年時代から交流のあった故・十八代目中村勘三郎さんの「平成中村座」にも度々参加して名脇役として活躍。松竹エンタテインメント所属俳優として、「暴れん坊将軍」「水戸黄門」など時代劇を中心に映像作品にも出演している。三谷幸喜さんが脚本を手掛ける2022年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、小栗旬さん演じる主人公・北条義時の父、北条時政役での出演も控えている。

 板橋区観光協会の職員は「彌十郎さんは板橋区内に長らく在住し、区への愛着も深い。ベテランの歌舞伎俳優として日本の伝統芸能に精通しているだけでなく、国内外でも精力的に活動している。コロナ禍が続く中で具体的な活動予定はこれからとなるものの、幅広い視点から多世代に向けた観光振興につなげていただけたら」と期待を寄せる。

 板橋区観光大使は2017(平成29)年に創設され、日常活動の中で観光大使の名刺を使った板橋区のシティプロモーション活動を行い、区の観光振興や都市ブランドの向上などに努める。彌十郎さんは、俳優・タレントの杉浦太陽さん、腹話術師・いっこく堂さんに続く3人目の就任となる。