自由が丘駅前ロータリーで7月13日から3日間、夏の恒例行事「自由が丘納涼盆踊り大会」が開かれる。(自由が丘経済新聞)

 「自由が丘納涼盆踊り大会」では期間中に「盆踊りコンテスト」も開催

 自由が丘の盆踊りは都内では数少ない「駅前」が会場。浴衣姿の住民や地元の企業から踊り手が集まり、駅前広場に組まれた特設やぐらを囲むように踊りの輪が二重、三重に広がる。昨年は新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに制限なしの完全開催となり、待ち望んだ人々でにぎわいを見せた。

 幅広い年齢層が参加する姿が昨年目立った理由の一つが、「新曲の投入」。主催する自由が丘商店街振興組合は、盆踊りで使う楽曲に若い世代や地元住民にファンが多いアーティストの人気曲を加え、事前に振り付け動画も用意した。

 同振興組合地域振興部長の田中章彦さんは「盆踊りに参加した皆さんから『楽しかったよ』との声を頂き、確かな手応えを感じた」と話す。

 そこで今年は、日本三大民謡の一つ「八木節」の振り付けで、人気ロックバンドback numberの代表曲「高嶺の花子さん」を踊るという異色のコラボレーションを投入する。毎年やぐらの上で盆踊りをリードする踊り手たちから上がった「八木節の振り付けとヒット曲を合わせたら面白いのでは」というアイデアをヒントにしたという。

 追加曲の踊りを指導するのは、生まれも育ちも自由が丘という元フラダンサーの田中由希子さん。「サビ部分の歌詞と振り付けがシンクロしているところがポイント。肘が下がらないように踊ると美しく見えるので、動画を参考にしてほしい」と話す。同曲を含む、盆踊り大会で使用する全10曲分の振り付け動画を、同振興組合のユーチューブで公開している。

 振興組合の田中さんは「私たちが一番目指しているのは、世代に関係なく、来場した皆さん全員が笑顔で踊れること」と話し、「最初のうちは踊りの輪を眺めているだけでもいいが、まずは一度踊ってほしい。そこから踊る楽しさを感じられるはず」とも。

 開催時間は、13日=子どもの部18時10分(予定)〜19時、一般の部19時〜20時30分、14日・15日=同17時30分〜18時30分、同18時30分〜20時30分。14日・15日には会場にミニ縁日「こども広場」(13時〜16時30分予定)を用意する。