春日部共栄中学校(春日部市上大増新田)の3年生125人が5月17日、学習の一環で市内の20事業所を訪問した。(春日部経済新聞)

 新聞の取材体験で、市職員に取材する生徒(関連画像)

 2003年創立で、生徒数は391人の同校。同事業所訪問は、3年生の総合学習の一環として、市内の事業所を訪問して活動を知り、春日部の魅力を発見するのが目的。事業所訪問で学んだことから海外に向けた春日部の一日観光ツアーを考え、英語の動画を制作する。

 同授業について、教員の淡川直樹さんは「当校は中高一貫校で、市外から登校する生徒も多い。6年間通う春日部の良さを、事業所訪問を通した社会体験やインタビューから知ってもらいたい。春日部市で学ぶことへの誇りを養うことが、学習意欲向上にもつながるとも考えている」と話す。

 生徒が訪問したのは、ヴィクトリーインターナショナルスクール、かすかべそらら保育園、パラリア春日部校、東武トップツアーズ、トヨタレンタリース新埼玉春日部店、匠大塚春日部本店、春日部郵便局、おづつみ園、イオンモール春日部店、ララガーデン春日部店、春日部経済新聞、栃惣せんべい、grain grain、春日部市役所、イトーヨーカドー春日部店など20の事業所。

 3〜5人のグループに分かれ、事前に対象事業所について調査し、生徒自ら事業所に連絡し社会体験の内容を確認した。当日は各事業所に集合し、事前に準備した質問をしたり、仕事を体験したりした。

 おづつみ園で菓子のラベル貼りや客への茶の提供、レジ打ちなどを体験したB組の広瀬澪さんは「店のスタッフの方の対応が、お客さまへの敬意が感じられて良かった。非日常の体験ができてうれしい」と話す。

 春日部経済新聞の社会体験は「取材」。生徒たちがほかの事業所の社会体験をしているところを取材したD組の杉原一輝さんは「普段、新聞は読んでいるが、取材するという普段見られないところが見られて、体験できて良かった」と振り返る。

 6月中にツアーを作成し、7月上旬には、同校とつながりがある団体の留学生を、考案したツアーに案内する予定。