ウィズコロナ時代の中で、まちづくりについて考える啓発プロジェクト「青空サロン」の第1弾が10月25日、「コピス吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺本町1)A館・吉祥寺デッキで開催された。吉祥寺に関わりの深い3人が登壇し、「吉祥人と青空のもとで考えるまちづくり」をテーマにトークを展開した。(吉祥寺経済新聞)

 【写真】イベント中に披露された「寳船」のパフォーマンスには、多くの通行客が集まった

 武蔵野市開発公社が主宰する同サロン。コロナ禍で屋外空間の価値が見直され、まち中のオープンスペースでの活動などにも関心が高まっている。 まちづくり課主任、西山徹さんは「リアルな都市空間の中に交流の場を作っていくことは、街の魅力の一つになるのではと思った。当サロンを通じた交流の積み重ねが街の活力となり、街のあり方を考えていくきっかけづくりになれば」と期待を込める。

 進行役の二川佳祐さんは小学校教員を勤めながら、「BeYond Labo」を主宰する。「学び」のイベントを通して街に新たな仲間をつくり、さらに学びを深めるコミュニティー「吉祥寺の大人の学び場」をこれまで40回以上手掛け、延べ1000人以上が参加する。

 ゲストとして登壇したのは「吉祥寺かるた」を制作した地元デザイン会社「クラウドボックス」社長の徳永健さんと、プロの阿波踊り集団「寳船(たからぶね)」の一員で、世界各地のステージのほかさまざまな分野で活動する米澤渉さん。同集団は武蔵野市観光機構親善大使も務める。

 徳永さんは「かるたは札数の46方向から一つの街を深く語ることができる。みんなで札を考える中でそれぞれが捉えた吉祥寺の多面的な姿も見えてくるし、ゲームとしてリアルに集う場も生む。かるたは場の熱量を増幅させる装置であり、まさに地域を活性化するプラットフォームだと感じた」と話す。

 米澤さんは「吉祥寺にはさまざまなカルチャーがあるが、その『多様性と雑多』はこれからの時代重要だと感じる。個々人が自由に好きなものを出せるような、寛容に受け止められるようなまちづくりが考えられたら。そして個々のオリジナリティーは人との関わり、コミュニティーの中でこそ気づき、広げていけるのではと思う」と話す。

 「さまざまな目的で街に来る人が混ざり合えたら、より豊かになるのでは」(二川さん)、「おもしろがることが大切だと思う」(徳永さん)、「住みたい街ランキングなどもあるが、自分にとっての吉祥寺ナンバー1を一人一人が見つけられたら」(米澤さん)など、3人によるクロストークのほか、「寳船」のパフォーマンスも披露した。