西東京市に生花店「花令(はなれい)」(西東京市東町4、TEL 042-439-8704)がオープンして3カ月がたった。旅館の「離れ」をイメージした店名の通り、西武池袋線の保谷駅南口から徒歩約10分と少し離れた住宅地へ出店。北欧風の店舗外観や店のテーマソングを制作するなど、独自の展開を行う。(北多摩経済新聞)

 【写真】白とレンガ色を基調にした北欧風の店舗外観

 「最初は花屋とカフェの兼業での出店を計画していた」と店主の豊田圭司さんは振り返る。コロナウイルスの影響で飲食は断念し、花屋一本へと方向転換した。店内中央に設けられた間仕切りや、広々したオープンデッキなど、内・外装に計画の名残が見られる。

 赤いレンガ屋根が印象的な建物は、ハウスメーカーのスウェーデンハウスによるもの。自宅が同社の建設だったことがきっかけで、「性能の良さにほれ込み」依頼したという。50坪ほどの敷地に立つ店舗は白とレンガ色を基調とし、大きな間口と高い天井で開放感を持たせ、客の入りやすさを演出した。「リゾート気分を味わえる明るい空間を意識した」と豊田さん。

 同店は、20年前に東伏見駅北口に出店した「HANA TOYO(はなとよ)」(富士町4)の2号店となる。豊田さんは「さまざまなテイストが混ざり合った、良い意味で統一されていない雑多さが魅力の店」と話す。

 2号店の「花令」は、ファミリーが多く客層が若いため、清潔感のある、やわらかな印象を心掛けた。分かりやすさを重視し、普段あまり花を買わない男性客の利用を促すため、デスクに置け手間の掛からない「丈夫」な商品をそろえる。

 店のイメージづくりの一環で、テレビ局のプロデューサーをしていた友人に店舗のPV制作を依頼。打ち合わせの中で、音楽をやりたいと意見が一致し、小金井で活動する音楽ユニット「parallelleap(パラレルリープ)」に楽曲制作を依頼し、生花店としては非常に珍しい」という店のテーマ曲が完成した。

 「月と花」と名付けられたこの曲には、タイトルにも歌詞にも屋号は登場しない。「宣伝みたいな曲ではなく、花をイメージしたメロディーを依頼した」という。

 今後は店内のスペースを使って、ワークショップやイベントの企画も予定している。「花とは関係のないイベントも楽しいかも」と豊田さん。「実はカフェもまだ諦めていない」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時〜19時。水曜定休。