「甲府市上九の湯ふれあいセンター」(甲府市古関町)が4月26日、リニューアルオープンした。(甲府経済新聞)

 甲府「上九の湯ふれあいセンター」室内プール

 同施設は、芦川渓谷沿いにある自噴温泉。地下1500メートルの断層から地上に湧出するまで、長い時間をかけて蓄積されたミネラル成分が豊富に含まれているという。泉質は硫酸塩泉で、鎮静作用や血圧降下作用のほか、切り傷に効くとされることから「傷の湯」とも呼ばれている。

 大浴場や露天風呂の他、室内プール(夏季限定)やジャグジー、サウナも備える。駐車場内には温泉スタンドもあり、誰でも1リットル1円、10リットルから温泉を購入できる。

 4月1日〜25日は閉館して、改装工事を行った。今回のリニューアルでは、男女に1カ所ずつ設けていた「打たせ湯」露天風呂の片方を「炭酸泉」にし、男女週替わりで利用できるようにした。併せて、照明をLEDに変え、館内全体を明るくしたほかた、空調設備の入れ替え、ロゴやホームページの刷新を行った。今後、2020年までデイサービスとして使っていた1階受付隣の区画の有効活用も検討しているという。

 リニューアル当日は、甲府市福祉部長、福祉支援室長、長寿介護課長、自治会連合会長らとオープニングセレモニーを行い、市議会議員や近隣住民など30人ほどが出席した。

 甲府市福祉部長寿介護課高齢者支援係担当者は「今回のリニューアルで新たな機能が備わり、より幅広い層に利用してもらえることを目指す。山梨県道113号線(甲府精進湖線)沿いということもあるので県外から訪れた人も、旅の途中に利用してもらえれば」と話す。

 営業時間は10時〜20時(1月・2月は19時まで)。木曜定休。料金は、大人=310円(甲府市外在住者は730円)、小中学生=100円(同310円)、障がい者=110円(同310円)。