フィットネスジム「B Make(ビーメイク)」(熊谷市弥生、TEL 048-578-4466)が5月16日、オープンした。(熊谷経済新聞)

 22歳で熊谷を離れ上京、13年経て世界チャンピオンベルトを持ち帰る木村さん。「セカンドキャリアとしてジムを持ちたいという思いが、生まれ育った熊谷で実現できた」と話す

 代表の木村翔さんは、第17代WBO世界フライ級チャンピオン。熊谷市立玉井中学校出身で、中学時代から「熊谷コサカボクシングジム」へ通いインターハイにも出場した。2013(平成25)年、日本プロボクシングライセンスを取得し、2016(平成28)年にWBOアジアパシフィックフライ級チャンピオン。翌年には第16代WBO世界フライ級チャンピオンの鄒市明(ゾウ・シミン)選手を破り新王者となった。

 熊谷駅から徒歩5分の場所にある同ジム。店舗面積は約206平方メートル。マルチマシン、サンドバッグ、リングを有し、男女のロッカールーム、洗面所、シャワー室を設ける。木村さんは「気軽にストレス発散や健康ケアをしたい方から本格的にトレーニングしたい方まで対応できるような場所を作りたい」と意気込む。

 ジム開設のきっかけは、応援者の「地元でジムをやるべきだ。熊谷から世界チャンピオンが誕生する日がまた来るかもしれない」という言葉。木村さんは「この言葉にわくわくした。セカンドキャリアを考えた時、自分はボクシングで人生を変えてもらったのでボクシングで恩返しがしたいと思った。さまざまなスポーツが盛んな熊谷で、地域活性化、社会貢献ができれば」と話す。

 2023年12月にジム開設のためのクラウドファンディングを行い、目標金額200万円を達成。集まった寄付金はリング工事費やマシン代などに充てた。

 「B Make」の「B」はボクシング、ボディー、ビューティーを指す。ボクシングとフィットネスで体と美しさをつくるという思いを込めた。スタッフには元プロボクサーや現役プロボクサー、キックボクシングチャンピオンが在籍。元プロボクサーでスタッフの平野伸さんは「木村さんを慕ってスタッフになった。楽しんでトレーニングできるように指導している」と話す。木村さんは「熊谷で基盤をつくり、いずれはジムを増やしていきたい。熊谷ドームでボクシングの試合ができたら最高」とも。

 営業時間は12時〜22時(日曜・祝日は10時〜18時)。水曜定休。メニューは、通い放題のレギュラー会員(月1万2,000円)、レディース会員(月1万1,000円)、中高生会員(月1万円)、小学生会員(月8,000円)、週1回のキッズコース(月6,000円)、ビジター会員(1回3,500円)。パーソナルトレーニングや見学・体験希望も受け付ける。