松本市は現在、魅力ある地域の景観に貢献している建築物や広告物、市民活動を表彰する「第35回松本市景観賞」の募集を行っている。(松本経済新聞)

 市内の建築物や市民のまちづくり活動などを対象に、4つの部門で募集。住宅や事務所のほか、屋外広告物、街路灯など「建築物・工作物部門」、道路、河川、公園など「オープンスペース部門」、地域の緑化やにぎわい創出など「まちづくり活動部門」、建物群など「まちなみ部門」を設ける。

 応募は専用の用紙またはウェブサイトで、自薦・他薦問わず受け付ける。応募者には一昨年度作成した「景観賞カード」を進呈(先着50人程度)。これまでの受賞作品と国宝の松本城と旧開智学校、合わせて38枚のカードをセットにしたもので、かるたのように遊びながら地域のことを学ぶことができる。

 景観賞は、景観に対する市民意識の高揚と、良好な景観形成に向けた市民のまちづくり活動の推進を目指して1989(平成元)年に開始。これまでの応募総数は900件を超える。昨年度は、最優秀景観賞に「松本三の丸スクエア」(松本市大手3)、そのほか部門賞2件、奨励賞4件を選出した。

 「若者にも興味を持ってもらいたい」と、本年度は信大生と連携した取り組みも検討しているという。市建設部都市計画課の伊藤潤さんは「対象は幅広いので、普段歩いていて気になっている場所やお気に入りの場所など、気軽に教えてほしい」と話す。

 応募締め切りは6月28日。問い合わせは市都市計画課(TEL 0263-34-3015)まで。