大洗町の古川酒造店(大洗町)が4月10日〜30日の1カ月間、かつて自社の商品を製造していた酒蔵で「『Towa no mori』×古川酒造店セルフ撮影会」を行った。(水戸経済新聞)

 水中の音楽会をモチーフとしたセットで撮る夫妻と愛犬のノエル

 今回の撮影会は、ドッグフォトグラファー&フォトブースクリエーター「Towa no mori(トワノモリ)」、ペットのヘアアクセサリー専門ブランド「オメカシペット」とのコラボ。撮影会の担当者である高林愛さんが「Towa no mori」フォトグラファーのKYOさんのSNS投稿を見て、「酒蔵と世界観がマッチする」と感じ、オファーしたという。以前からつながりがあったオメカシペットからの提案を受け、同企画の中に盛り込んだ。

 古川酒造店は慶応年間(1865〜1868)から残っている古い蔵を利用して酒造りを始めたが、後継者の問題から25年前に廃業。現在では、古い建物の材質や雰囲気、小道具を生かした酒造フォトスタジオ「クラトミィ」として経営している。高林さんは「祖父母の家でもあり、休日はこの酒蔵で過ごしていた。そんな時間や思い出を壊したくなくてフォトスタジオとして公開することを決心した」と振り返る。

 実際にフォトスタジオを利用した竹島盛子さんと愛犬は「準備された『セット』とは違い、酒蔵の空間に合わせた小道具を置いていたので、どの方向からでも写真映えした。写真構成のバリエーションが豊富で、撮り方の参考資料が置いてあり、スムーズで密度の濃い撮影ができた」と話していた。

 次回は5月9日〜13日の5日間、セルフ撮影会を行う予定。