ドキュメンタリー映画「終わりの見えない闘い〜新型コロナウイルス感染症と保健所〜」の上映が10月2日、東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で始まる。(中野経済新聞)

 【写真】(関連フォト)「終わりの見えない闘い〜新型コロナウイルス感染症と保健所〜」宮崎信恵監督

 新型コロナウイルス感染症の拡大をこれ以上広げないために奮闘する中野区保健所の今を伝える同作品。ピース・クリエイト(江東区)の宮崎信恵さんが監督を務め、製作のためのクラウドファンディング(以下、CF)を「READYFOR(レディーフォー)」で行った。目標額200万円を達成し、第2目標額の400万円も達成したほか、映画のバリアフリー化を含む製作費に関しては文化庁の助成金も利用し、6月末に映画が完成した。8月27日には「なかのZERO」(中野2)小ホールで上映会も開き、申し込みのあった観覧希望者のほか、メディア関係者、映画館や映画祭関係者らも参加した。

 宮崎さんは「コロナ禍の下、多くの人が仕事の上でも、経済的にも、精神的にも、毎日の生活に大変な思いをしている。これまで体験したことのない新型コロナウイルスの感染症拡大は、これまでの生活のありようや働き方の問題、貧困格差、偏見・差別など、社会が抱えるさまざまなひずみや脆弱(ぜいじゃく)性をあぶり出した。住民の命と健康を守りたい。この体験を後の感染症対応に生かしてほしい。保健所でコロナ対応に追われる保健師たちの声を、そして職員らの悲鳴を知ってほしくて映画化を進めた」と言う。

 同作品は、新型コロナウイルスが私たちの生活を一変させた2020年春から今日の第3波感染拡大までの約10カ月間を公衆衛生の最前線である保健所にカメラを据え、コロナ感染拡大防止に当たる保健師や公衆衛生医、他の保健所職員たちの奮闘と葛藤、苦悩を描いている。上映時間は99分。作品名の題字は宮崎監督の友人である書家・竹内尚代さんが、ナレーターは俳優の益岡徹さんが、それぞれ務めた。

 同館の大槻貴宏支配人は「鳴りやまない電話、毎日の療養者へのケア、増加し続ける患者数と医療機関との調整、病床の確保から移動手段の手配。繰り返される目まぐるしい毎日の実録と、勤務時間をはるかに超えつつも、気丈に細やかに対応する最前線の女性たちの姿が特に印象的だった。この中野区保健所の貴重な記録は中野で見てほしい、そしてなるべく早く、と8月27日に上映会で見てからすぐに10月2日からの緊急公開を決めた」と上映決定の理由を話す。「あの本当に不安だった頃の日々を思い出すと同時に、まだまだ大変な今、改めて未来に向かう思いが湧いてくるはず」とも。

 料金は、一般=1,800円、大学・専門・シニア=1,200円など。上映時間や舞台あいさつ情報などはホームページで伝える。