「谷津干潟の日フェス」が6月8日・9日、谷津干潟自然観察センター(習志野市秋津5)で開催される。(習志野経済新聞)

 習志野で「谷津干潟の日フェス」 ホンビノス貝や蜂蜜のビール

 谷津干潟が1993(平成5)年6月10日にラムサール条約に登録されたことから6月10日を「谷津干潟の日」に制定したことをきっかけに、「都市と自然との共生」を目指し谷津干潟を守るために地域協働で開催する同イベント。今年は同センター開設30周年の年でもある。

 当日は、飲食物の出店や、ペットの防災や生態標本などの展示物、キッズネイルやカラーオイルのワークショップなどが10時〜15時に出店。小中学生から成る「谷津干潟ジュニアレンジャー」による「谷津干潟ジュニアレンジャー干潟の生きもの案内」、高校生・大学生から成る「谷津干潟ユース」と一緒にストラップを作り、海洋プラスチックごみについて学ぶ「マイクロプラスチックを使ってストラップを作ろう」、遊歩道に落ちているごみを拾いながら谷津干潟を一周する「谷津干潟一週 環境ウオーク」などのイベントを行うほか、観察前センター広場では千葉工業大学よさこいソーラン風神部がパフォーマンスを披露する。

 「ならしのクラフトビール むぎのいえ」はホンビノス貝を使ったビールや、谷津干潟公園内の養蜂で採れた蜂蜜を使ったビールを販売する。

 店主の今井貴大さんは「谷津干潟には検査機関から『貝の毒がなく、おいしく食べることができる』と報告されたホンビノス貝がたくさん生息している。ただ谷津干潟は環境省の管理下にあるので、誰にも漁業権がなく、ホンビノス貝を商業用に採ることができない。今回ビールに使うのは三番瀬のホンビノス貝」と話す。

 「これをおいしいクラフトビールに造り替えて飲んでもらうことによってホンビノス貝の存在を習志野市民の皆さんに知ってもらい、谷津干潟のホンビノス貝を地元で消費しようという流れを作りたい。谷津干潟のものを、いつかは地元で食べられる日が来れば。蜂蜜は公園内で取れたものを10キロ使って作っている。どちらもこのイベント限定なので飲みに来てほしい」と来場を呼びかける。

 開催時間は9時〜17時。入館無料。