丸の内各所で現在、SDGsをテーマにした映像作品を上映する「大丸有SDGs映画祭2021」が開かれている。主催は三菱地所や農林中央金庫、日本経済新聞社、日経BP社などで構成する「大丸有SDGsACT5実行委員会」。(日本橋経済新聞)

 【写真】毎回、上映後にはトークショーを用意

 大手町、丸の内、有楽町エリアで社会課題解決型コミュニティーの構築を目指し、5月からさまざまなSDGs活動を推進してきた同実行委員会がメインベントとして位置付ける同祭。街の6拠点を会場として、SDGsに特化した全17作品(うち短編6本)を約1カ月間にわたり上映する。

 初日の9月3日は、内戦が続くスーダンに生まれたグオル・マリアルが難民からオリンピック選手になるまでの不屈の人生を描くドキュメンタリー「戦火のランナー」を上映した。上映後は、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所副代表の川内敏月さんとジャーナリストの丸山ゴンザレスさんがトークショーを行い、60人を超える観客が2人の話に聞き入った。

 川内さんは「難民は特別な人たちではない。我々と同じ普通に生活していた人々が、たまたま住んでいた場所で紛争が起きて人生が変わってしまう。犠牲になるのはいつも一般の人々。でも難民の方と話をしていて逆に勇気づけられることも多い」と話す。丸山さんは「難民は一つの世代だけで解決できる問題ではなく、子や孫の世代まで継続して支援していくべき問題。より多くの人にこうした会場に足を運んでいただき、まずは知ることが大切。少しずつ心のコップに知識をためていき、いつか思いがあふれ出ることで新たな行動につながるのでは」と話す。

 同委員会委員長で映画祭総合プロデューサーの井上成さんは「誰もが親しみやすく、さまざまなことを感じ取れる『映画』を通して、来場者にSDGsのマインドを醸成することを目的に企画した。2年目となる今回は上映後にトークショーを用意し、観客に一緒に考えていただく機会を作った。今後SDGsをテーマにしたアート展も予定している」と話す。

 入場料は1,000円。上映スケジュール公開と予約受け付けは公式ホームページで行う。10月8日まで。