官民連携のリユース拠点「世田谷区不要品持ち込みスポット」が10月6日、区立喜多見1-4遊び場脇にオープンする。運営は世田谷区とジモティー(品川区)。(二子玉川経済新聞)

 「地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ」を経営理念に掲げ、地域情報サイトを運営する同社。さいたま市をはじめ、愛知県豊田市、大阪府東大阪市など29カ所の自治体とリユースに関する協定を締結し、リユースの啓発を通して地域内の資源循環を目指してきたという。

 世田谷区も、環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指し2015(平成27)年に「一般廃棄物処理基本計画」を策定。Reduce(リデュース=発生抑制)とReuse(リユース=再使用)の「2R」に関する取り組みを推進してきたが、コロナ禍での生活様式の変化により、家庭からのごみ排出量が増加。特に粗大ごみ収集の申し込み件数はコロナ前と比べ20パーセント増え、申し込みから収集まで最長1カ月程度となることもあるなど利便性の悪化も課題となっていた。

 「2R」の推進と区民の粗大ごみ処理時の利便性を向上させたい世田谷区のニーズとジモティーの理念が一致したことから、今回、リユースに関する協定を締結。リユース拠点を設けての実証実験を行うことになった。今回の実証実験を通して、従来であれば粗大ごみとして廃棄せざるを得なかった不要品を地域内で循環させる新たな官民連携の共同リユース拠点の仕組みを確立したいという。

 「世田谷区不要品持ち込みスポット」では、粗大ごみとして廃棄される家具や家電、子ども用品などを使える状態に限り何点でも無料で持ち込むことができる。持ち込まれた不要品だけではなく、世田谷区が収集した粗大ごみの中でまだ使えるものもリユース品に転換し、ジモティーに出品。不要品を必要な人に届ける場をつくることにより、区民が気軽にリユース活動に参加できる仕組みを作る。

 同社広報の小野有美さんは「自治体と共同運営する官民連携のリユース拠点は、当社としても初の試みとなる。利用方法は、持ち込んでスタッフに渡すだけととても簡単なので、気軽に利用してもらえれば」と話す。

 営業時間は9時〜20時。火曜定休。2022年3月31日まで。不要品の持ち込みは世田谷区民限定。ジモティーに出品されたものの引き取りは区民以外も可能。