JR奥多摩駅から徒歩7分、国道411号沿いにある温泉宿「三河屋旅館」(奥多摩町氷川)が敷地内の「土蔵食亭」で平日のランチ提供を始めて2カ月がたった。観光客だけでなく地域の人にも親しまれる店にしていきたいと手頃な価格でメニューを提供する。(西多摩経済新聞)

 創業190余年の老舗旅館。6代目の川上社長と二人三脚で宿を切り盛りしてきた妻が昨年入院し、「一時は旅館をやめようと思った」という。だが、内情を知る従業員の呼び掛けで地元スタッフが新たに10人ほど集まり、再スタートを切った。多くのスタッフが別の仕事との掛け持ちで、短時間勤務をやりくりして旅館を支えている。

 蔵ではこれまでも土日を中心に食事を提供してきたが、利用の大半は観光客。「もっと地域に開かれた店にしていきたい」という新スタッフの発案で平日ランチが始まった。

 半人前ずつの麺とごはんをセットにした定食2種類を各10食限定で提供する。一つは玉ネギに「ある」食材を加え、卵でとじた丼とそばの「三河屋丼定食」。もう一つは「カレーうどん定食」。いずれも小鉢と漬物、一口デザートとお茶が付いて900円。

 旅館では、昭和30年代に掘り当てた源泉を引き「麻葉の湯」を営業している。1,000円で日帰り入浴ができるため、温泉とセットでランチを楽しむ客が増えているという。

 営業時間は11時〜15時。木曜・金曜定休。