別府で4月2日夜、春の風物詩「扇山火まつり」が行われた。(大分経済新聞)

 斜面を竜のように伝い下りる炎

 4月1日に始まった「第110回別府八湯温泉まつり」の一環。温泉の神様へ春の訪れを告げる催しで、大平山(810メートル)の一部を野焼きする。大平山は山頂から裾野にかけての斜面が逆さまの扇に見えることから「扇山」と呼ばれている。

 2日は18時に山頂で火が放たれると、花火が上がる中、オレンジ色の帯が斜面を伝い下りた。市内を流れる境川沿いで観賞した30代男性は「毎年違った炎の表情を見せてくれるから面白い。花火ともコラボも最高だった」と振り返る。

 6日は13時から、別府スパビーチ上空でブルーインパルスの展示飛行がある。7日は駅前通りで13時からパレード、15時から210トンの温泉水をかけ合う「湯ぶっかけまつり」が行われる。