北海道大学の大学祭「北大祭」が6月7日、北海道大学札幌キャンパス(札幌市北区北8西5)で始まる。(札幌経済新聞)

 昨年のステージパフォーマンスの様子

 各学部の展示や留学生による料理の模擬店など、10の祭りから構成する同祭。今回のテーマは「GRANDE(グランデ)」。大学祭の実行委員会によると、「GRANDE」はラテン語で「大きい」「偉大な」という意味があり、北海道の広さや多様性、先住するアイヌの人々や北海道の開拓に携わった人々に敬意を表し、「この豊かな大地を我々の手でつなげていく」という決意を込めているという。

 期間中は、各学部の専門性を生かした展示を行う獣医学祭・工学祭・農学祭などの学部祭、留学生が各国の料理を作り販売する「International Food Festival(IFF)」、部活・サークルなどの有志団体や1年生団体が模擬店の出店・展示などを行う「楡陵祭(ゆりょうさい)」、特設ステージでの発表や、普段は見ることのできない大学施設の公開など、さまざまな企画を展開する。

 このほか、札幌から約200キロ離れたオホーツク海に面する湧別町の魅力を伝えるため、湧別高校の学生が北大祭に出店する。当日は特産品の販売や観光地の紹介で、湧別町をPRする予定。

 同実行委員長の大岡寛治さんは「今年は北海道の地域性も企画の要素に据え、北海道の広さや豊かな自然・文化など地域の個性を盛り込んだ『GRANDE』というテーマにふさわしい祭となるように準備を進めている。当日は、1人でも多くの人に会えるのを楽しみにしている」と話す。

 開催時間は、7日=12時〜21時、8日=9時〜21時、9日=9時〜17時。6月9日まで。