木工造形家の阿部浩秋さんが制作する、猫をモチーフにした新型こけしの展示販売会「にゃんこけし展」が6月21日、仙台市青葉区のギャラリー「むかでや画廊」(一番町3)で始まった。(仙台経済新聞)

 一目千本桜の桜材を使ったにゃんこけし

 大河原町でアートスペース「うらにわあとりえ」を主宰し、家具職人でもある阿部さん。家具の端材を使い、2018(平成30)年に猫をモチーフにしたこけし「にゃんこけし」の制作を始めた。「家具を作る上で中途半端な長さの端材が出てしまう。たまたま木工所に旋盤という削る機械があったので、長年ストックしておいた端材を使い、こけしのようなものを作ってみたのがきっかけ」と話す。

 ミズキ、ケヤキ、オニグルミ、ブナ、ミズナラ、エンジュなど、7、8種類の端材を使ったにゃんこけし約150体を展示販売する。トラ猫、黒猫、はちわれなど、ポップな色合いのものから木目を生かしたものまでさまざまなデザインの作品が並ぶ。小さい物で3、4センチ、大きい物で10〜13センチほどと、サイズもさまざま。価格は1,800円〜8,000円。

 大河原町のシンボルでもある一目千本桜の桜材を使ったにゃんこけしも初披露する。「桜の木が老朽化していて、寿命を迎えている木がかなりあり、町でも問題になっている。業者さんがきちんと管理しているが、剪定(せんてい)された桜の木は廃棄されていた。町の方から何か作れないかと相談を受けていた」と阿部さん。剪定作業を行う造園業者から剪定木を譲り受け、作品を完成させた。

 むかでや画廊での個展は、2022年、2023年に続き3回目。阿部さんは「皆さんに笑顔になってもらえる、楽しんでもらえる場所を作れるように1年頑張って制作してきた。見るだけでも構わないので、気軽に足を運んで、作品を見て笑顔になってもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は11時〜18時(最終日は16時閉場)。今月26日まで。