Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月18日、横浜ビー・コルセアーズ(同、横浜)に85-71で勝利した。(シブヤ経済新聞)

 【写真】両チーム最多30得点をマークしたライアン・ケリー選手

 前日の試合で「(前半)横浜のペースで試合をしてしまった」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))反省を生かし、リバウンドから速攻を仕掛けるなど速い展開に持ち込む姿勢を見せると、第1クオーター(Q)から流れを掴み28点をマーク。ディフェンスでは「準備してきたことと違うこと、頭を使わせたい」とゾーンディフェンスを織り交ぜた。

 第2Q序盤はタフショットが増え、得点が失速すると同時に横浜・森井健太選手に「ゲームを作られ」(伊佐HC)一時逆転を許すが「守り方を少し変えたところを選手がアジャストしてくれた」(伊佐HC)とペースダウンさせた。オフェンスでは、途中交代で出場した山内盛久選手が「いかに速いテンポにもっていけるかを意識した」と言うように、リスタートを早くして早いタイミングでシュートに持ち込むシーンも見せ46-40と再びリードを奪って前半を終えた。

 後半立ち上がりはライアン・ケリー選手、ベンドラメ礼生選手の連続3ポイント(P)シュートや強みであるオフェンスリバウンドからの得点など約2分半で10連続得点で点差を16点に広げた。ハーフタイムでは「ターンオーバーに気をつけること」や速攻に対するディフェンスの確認をしていたことから、速攻で得点を決められるとすぐにタイムアウトを取り再確認。以降、速攻はファウルを使いながら止めていた。

 最終Q、ミスやファウルが重なり得点が止まっていたタイミングで選手を交代。コートインした山内選手は「フリースローでもいいから得点が欲しい」とインサイドアタックが中心のセットプレーで攻撃を組み立てるも得点もファウルも奪えず、最終的に自らドライブ(ドリブルでインサイドにアタックするプレー)を仕掛けたところ「狙い通り」ファウルを誘発でき、フリースローを確実に沈め追加点を奪った。直後のオフェンスでは、再びドライブを仕掛け横浜のディフェンスを引きつけ、空いていたジェームズ・マイケル・マカドゥ選手にノールックでパスを出し得点につなげた。かねて「アシストが好き」と言っている山内選手が「やりたいバスケットだった」と、マカドゥ選手と笑顔でハイタッチする姿も見られた。

 オフィシャルタイムアウト明けからは「自分達のオフェンスを遂行することを意識し、時間を使いながら狙うところを狙いながらやろうというのがHCからの指示だった」(山内選手)と、制限時間を目一杯使いながら攻撃を仕掛けていく。残り2分16秒には、オフェンスリバウンド3回でつないだ4回目の攻撃で、山内選手のドライブからのパスでケリー選手が3Pを沈め横浜にタイムアウトを取らせたが、ベンチに戻る前に山内選手とケリー選手がお辞儀をし合い握手していた。山内選手は「横浜の選手がブロックに飛んできて、ライアンがハーフラインくらいまで下がっていたがドフリーだったので『投げちゃえ』と思って。打つしかない状況をくみ取って打ってくれたので『ありがとう』と言ったら、ライアンも『thank you』と言ってくれて、あのような状況になった(笑い)」と明かした。

 3月の対戦で最大15点差をひっくり返される「あり得ない負け方」(伊佐HC)をしていたなか、この日は一時10点差まで詰め寄られながらも勝ちきった。伊佐HCは「ディフェンスで踏ん張り、リバウンドでつなげたのが大きかった」と振り返り、山内選手は「前回の負けを反省し学んで前に進もうとこの2日間戦っていたので、最低限の目標はクリアできた」とも。

 この連勝でSR渋谷は順位を一つ上げ地区4位、チャンピオンシップ(CS)のワイルドカード上位に浮上。1カ月ほど前から「崖っぷち」と言い続けている伊佐HCは、「目の前の試合を勝つしかない状況で2勝でき、一つほっとしている。来週に首がつながった」と心境を吐露。山内選手は「CSやワイルドカードの話題が出るが、まず目の試合を集中してやるだけ。40分通して自分たちのディフェンスをやることやターンオーバーなど、自分たちでコントロールできるところを修正しながら、今日よりも来週は良いチームになれるようにステップアップできたら」と意欲を見せる。

 次節の戦いは今月24日・25日、レバンガ北海道をホームに迎える。