東京体育館(渋谷区千駄ヶ谷1)で5月28日、男子プロバスケットボール「Bリーグ」1部(B1)のシーズン王者を決める「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22」が始まった。(シブヤ経済新聞)

 インサイドで強さを見せた琉球ゴールデンキングスのジャック・クーリー選手

 昨年10月〜今年5月8日に行われたレギュラーシーズンを勝ち上がった8チームによって争われているチャンピオンシップ(CS)の決勝戦となる今大会。レギュラーシーズン最高勝率の琉球ゴールデンキングス(以下、琉球)とワイルドカードで出場した宇都宮ブレックス(同、宇都宮)が勝ち進み、2戦先勝で優勝を決める。この日会場には6654人のファンが駆け付け、各チームのTシャツなどを身に着け、拍手などで選手たちを後押しした。

 試合は立ち上がりから拮抗(きっこう)した展開が続いた。宇都宮はジョシュ・スコット選手が開始約3分で個人ファウル2つと苦しい状況となるが、途中交代したチェイス・フィーラー選手が3ポイント(P)シュート2本を含む3連続得点を挙げた。一方琉球は、ジャック・クーリー選手が好守のリバウンドなどインサイドで強さを見せる。

 19-18と琉球が1点リードして迎えた第2クオーター(Q)は、序盤に琉球が岸本隆一選手の3Pや小野寺祥太選手のドライブ(ドリブルでゴール下にアタックするプレー)からのレイアップシュートなど連続得点でリードを広げるが、宇都宮はテーブス海選手が積極的にシュートを放ち、リバウンドにも絡み食らいつき、遠藤祐亮選手が連続3Pで逆転に成功し、35-38で前半を折り返した。

 後半立ち上がりは、琉球はコー・フリッピン選手がドライブから仲間の得点をアシストし、今村佳太選手はレイアップに加え倒れ込みながらの3Pを沈めるなど得点能力を発揮。一時6点のリードを奪うが、宇都宮は終盤の2分15秒、琉球の得点を抑えると同時に、オフェンスリバウンドを抑え攻撃をつなげ得点を挙げるなどして点差を詰めた。

 勝敗を分けた最終Q。56-54と僅差で迎えるも、宇都宮が第3Q終盤からの堅守を続け、約3分30秒得点を許さない。攻撃面では「4Qや大事な場面は自分の時間帯だと思っている」エースの比江島慎選手が積極的にリングへアタックし得点を重ねていく。琉球はゾーンも織り交ぜた宇都宮のディフェンスに「ボールムーブが無い中でアタックし続けてしまい」(桶谷大ヘッドコーチ(HC))シュートが決まらずオフェンスリバウンドも思うように取れず、開始2分30秒でチームファウルがたまりフリースローを許す場面が増えたことも重なり、点差は広がり61-80で宇都宮が先勝した。

 「選手たちがずっと我慢し続けてあの勢いを持ってこられた」と振り返った宇都宮・安齋竜三HC。ゾーンを織り交ぜたディフェンスについては「うまく惑わせたのかな」と手応えをうかがわせたほか、「全員で頑張ることを後半も続けていけた」と最終Qは琉球を上回ったリバウンドを勝因に挙げた。

 最終Qに比江島選手が絡んだミスからダンクを許した場面については「天井に届きそうなくらい怒ろうと思ったが(笑)、すぐそのあと返してチームを救ってくれたので、そこはさすがだと思った」とチクリ。比江島選手は「あれは次のプレーを考えすぎて…すみません」と返しつつ、「4Qになったが、自分らしいプレーができて良かった」と話した。

 桶谷HCは「3Qの最後の所までは良い形で自分たちのバスケットはできていた」と振り返り、2戦目に向け「宇都宮のディフェンスはストレス掛かる状況で、メンタル的にもきつい中で40分やらないといけないのは相当タフだが、それを乗り越えないと勝利はないと思うで、マインドセットしっかりして戦う準備をしたい」と話した。今村選手は「苦しいファイナルのスタートではあるが、ゲーム2・3を勝って優勝という誰もできなかったことにことにチャレンジできることは楽しみなので、切り替えてチャレンジしたい」とも。

 同会場ではこの日、Bリーグ2部への昇格を決める戦いも行われ、B3リーグのトライフープ岡山(以下、岡山)とアルティーリ千葉(同、千葉)が対戦。立ち上がりから高いシュート力を発揮した千葉が100-69で岡山を下した。