地元特産のテングサで作ったところてんを観光客に無料で振る舞う毎年恒例の「天草(テングサ)・ところてん祭り」が5月25日・26日の2日間、堂ヶ島公園(西伊豆町仁科)で行われる。主催は西伊豆町観光協会。(伊豆下田経済新聞)

 過去のイベントの様子(関連画像4枚)

 同町は全国有数のテングサの産地で、テングサ漁は毎年5月中旬から9月末ごろにかけて行われる。地元の漁師らが船で沖に出たり海岸から泳いだりして漁に向かい、海底の岩に付着したテングサを手で取って収穫する。「水深4〜5メートル程度の浅い海底で育ったテングサは、太陽光がしっかりと届くため良質」といい、テングサを浜辺や庭先に並べて天日干しする風景は町の風物詩にもなっている。

 同イベントは、特産のテングサの魅力を伝えようと同協会が1976(昭和51)年から毎年この時期に開催しているもので、今年で49回目を数える。会場では、西伊豆産テングサで作られたところてんを1日限定1000食(2日間で計2000食)、目の前でつき棒を使って器に盛り付け振る舞う。三杯酢・のりのつくだ煮・からし・黒蜜・きな粉など、好みの味付けでところてんを楽しむことができるほか、ところてん作りの実演も行い、原材料のテングサがところてんに仕上がるまでの過程を実際に見ることができる。

 今回は初の試みとして、西伊豆町のご当地グルメ「潮かつおうどん」も1日限定250食(2日間で計500食)を無料で振る舞う。その他、物販コーナーではところてんやテングサをはじめとした地場産品も販売。

 同協会の鷹野純也さんは「今回もさまざまな味付けを用意するので、おかず感覚やデザート感覚など、今まで食べたことのないところてんの味わいを楽しんでほしい。併せて堂ヶ島エリアの観光も楽しんでもらえたら」と話す。

 開催時間は両日共10時〜。