新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)が現在、ゴマフアザラシの愛称を募集している。同館でゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生したのは今回が初めて。「順調に成長している姿をご覧いただき、すてきな愛称をつけてほしい」と呼びかけている。(湘南経済新聞)

 7.52キロだった体重が24.56キロ(5月19日現在)と3倍以上に

 飼育スタッフの「えのすいトリーター」は長年にわたり、ゴマフアザラシの繁殖を試みてきた。秋田県の男鹿水族館GAOから、2013(平成25)年に父親の「オガ」を、2017(平成29)年に母親「ココ」を受け入れ、繁殖に適した水温の調整や下田海中水族館による協力など、さまざまな取り組みを行った結果、4月19日、雌の赤ちゃんが誕生した。

 生まれた時は母乳で育てられた赤ちゃんも今では魚を食べ始め、7.52キロだった体重が24.56キロ(5月19日現在)と3倍以上に。体全体を覆っていた白い産毛は抜け落ち、ゴマフアザラシの特徴であるゴマ模様が現れている。母親による育児期間は約3週間と短く、5月11日にはココから独り立ちし、1頭での暮らしを始めた。

 愛称を募集するアザラシは好奇心旺盛で、遊ぶことと寝ることが大好きだという。最近はえのすいトリーターと一緒に棒で遊んだり、水遊びしたりして過ごしている。遊んでいる最中に、いつの間にか陸場で熟睡するなどマイペースな一面も。最初は不慣れだった泳ぎにもすっかり慣れ、プールの中を元気に泳ぎ回っている。

 募集期間は6月9日まで。2階アザラシプール横に設置したQRコードと専用用紙で応募を受け付ける。発表は6月30日。命名者1人に同館年間パスポートとゴマフアザラシの特大ぬいぐるみを贈る。同じ愛称応募多数の場合は抽選。