「能登半島地震災害復興支援チャリティーコンサート」が5月19日、御宿町公民館(御宿町久保)で開催される。主催は御宿町。(外房経済新聞)

 「フィリア音楽サロン」では地域の音楽愛好家が集い、定期的にミニコンサートが開かれている

 発起人は、同町で「フィリア音楽サロン」を主宰する斎藤芳子さん。斎藤さんは今年1月に能登半島地震が起きた際、「地震によって大切な家族を亡くされた方々を思うと胸をえぐられる思いがした。同じ沿岸部であるこの町も、いつ同様の災害に遭ってもおかしくないと考えると人ごとには思えなかった。何か援助できることはないかと考え、音楽から元気をもらっている自分たちが音楽を演奏することで復興支援ができるのではないかと考えた」という。

 知り合いの複数の音楽団体に声をかけたところ、賛同が得られたため、同町にチャリティーコンサートの開催を打診した。町長にも面会して、その思いを伝えたという。協議を重ねた結果、集まった義援金を御宿町が責任をもって被災した自治体に寄付することで、町主催のコンサートとしての開催が決定した。

 コンサートでは同町で活動するグループを中心に、管楽器やアコースティックギター、アルパやコーラスなど房総で活躍する5団体が出演。各団体の演奏は、ジャズ、洋楽から歌謡曲、童謡まで多彩なプログラムで観客が楽しめる工夫を施すという。会場には「災害義援金募金箱」も置き、募金を呼びかける。

 斎藤さんは「各団体、開催が決まってから当日までの短い期間、一生懸命練習してきた。音楽を演奏することで能登半島の復興につながることを願っている。能登半島の人々を思い、一緒にコンサートを楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。

 13時30分開演。入場無料。