古民家を改装したゲストハウス「お茶の間ゲストハウス」(勝浦市守谷)が5月12日、オープンデーを開いた。(外房経済新聞)

 トルティーヤパーティーをする近隣住民たち

 同施設は、2014(平成26)年6月に開業し、来月で10周年を迎える。オーナーの加藤春奈さんは三重県生まれ。埼玉県、千葉県へ移り住み、2014年、木更津市から同市へ移住した。開業のきっかけは、高校生の頃からよく行っていた一人旅だという。

 「元々自然が好きなので一人旅をする時は地方へ足を運んでいた。その際にゲストハウスを宿に選んでいた。優しい価格とホッとできる居心地の良さに魅力を感じた。自分でもいつかゲストハウスをやってみたいと思うようになった」と振り返る。

 オープンデーでは、この10年間で宿泊やイベントで訪れた人(通称「ゲストさん」)が似顔絵や書道のワークショップを開いた。地元住民によるトルティーヤパーティーやバーベキューも振る舞い、近隣住民も訪れた。

 似顔絵ワークショップを開いた高木ちえこさんは「数年前にたまたま訪れたのがきっかけで、ゲストハウスの居心地の良さに引かれ、今では定期的に通っている。周辺の風景も好きになり、絵にしてポストカードを制作している」と話す。

 同施設はこれまでも客や近隣住民が楽しめるイベントを企画。今年は秋頃に地酒が楽しめる「日本酒の会」を予定している。

 「年1回、月1回など、定期的に訪れてくれるリピーターのゲストさんが多くうれしい。これからも普段使いの宿として多くの人に来てもらえたら」と加藤さんは話す。

 15時〜22時チェックイン、10時チェックアウト。料金は1泊3,500円〜。