新茶の出荷が4月7日、屋久島町の「八万寿茶園」(屋久島町小瀬田、TEL 0997-43-5330)で始まった。(屋久島経済新聞)

 直営店には、紅茶や玄米茶、粉末茶などさまざまな種類のお茶が並ぶ

 最初に出荷するのは、種子島発祥といわれる希少品種「くりたわせ」。自然な味わいを生かすため普通蒸しで仕上げた新茶は、淡い水色(すいしょく)でありながら、しっかりとした味わいと香りが特徴。同園では「くりたわせ」をはじめ7品種を育てており、5月末にかけて順番に出荷していく。

 同園の渡邉麻里子さんは「この品種の摘採をスタートすると、新茶が始まったという実感が湧く、思い入れがある品種。茶摘みの合間に火入れや袋詰め、出荷などを並行して行うため、この季節は大忙し」と話す。県道沿いの工場周辺は、お茶を製造する甘い香りに満ちている。

 工場には直売所も併設し、「有機屋久島新茶」(80グラム入り=1,296円)などの新茶や、お茶を使ったオリジナル商品を販売するほか、いれたての新茶を提供する(300円、タンブラー持参の場合は270円)。

 直売所の営業時間は8時30分〜17時。