宮崎市の発明家で会社役員の浜元陽一郎さん(68)が開発した、自転車用の高効率クランクギア「フリーパワー」が中学校の技術分野の教科書(開隆堂出版・東京都)に掲載された。県内でも多くの中学校で採択されており、浜元さんは「自分の発明が世の役に立つものだったと再確認できた」と喜んでいる。
 フリーパワーはギア内部にシリコンゴムを内蔵しており、ペダルを踏み込む際にそれを圧縮。生じる反発力をギアに加えることで加速がスムーズになり、こぎ手の負担が軽減される。
 エネルギーの保存の仕組みを解説する項目で参考例として掲載された。ゴムの弾性を利用する仕組みや特徴が紹介されているほか、開発の契機などに触れた浜元さんのインタビューも顔写真付きで載っている。
 同社によると、「自転車は中学生にも身近なものであり、エネルギーの仕組みを学ぶ上で良い素材と判断した」という。
 フリーパワーは浜元さんが2007年に開発し、16年に製品化。改良を経て、現在は全国の指定販売店で購入できる。また、宮崎交通(宮崎市)が展開するシェアサイクル「宮交PiPPA(ピッパ)」にも導入されている。
 浜元さんは「国の検定を受けた公的な書籍。取り上げられるのは光栄」とし、「人は誰しも可能性を持っているということを子どもたちに伝えられればうれしい」と話した。
 同社の技術分野の教科書は県内では宮崎、児湯、北部地区などで採用されている。