宮崎市田野町の宮崎大農学部演習林「田野フィールド」の事務管理棟改修工事が完了し、21日、報道陣に公開された。同施設は林業や環境に関する教育・研究施設で、演習林で実習を行う学生や職員、他の研究機関のプロジェクトなどに幅広く利用されている。改修では職員宿泊室の個室化や男女別のシャワールームの設置など快適性を追求。本県林業を支える人材の育成や環境に関する研究へのさらなる貢献が期待される。
 事務管理棟は1972(昭和47)年の完成から50年近くが経過。電気設備の劣化による停電や外壁が剥がれ落ちるなど老朽化が進み、昨年10月から総工費約1億2千万円をかけ、改修工事を行っていた。
 外観は茶色とライトグレーの塗装で森をイメージし、一部に木材を使用している。食堂兼講義室の内装には演習林のスギ材を使用し、明るく木のぬくもりが感じられる空間を演出。多目的トイレや玄関のスロープも新設し、家族連れでの利用やバリアフリーにも配慮した。
 今年の4月から利用を開始しており、学生らに「きれいで快適」と好評という。同大学農学部の高木正博教授は「新型コロナウイルス収束後には、他大学の教員を招いた共同研究のほか、市民向けイベントなどにも活用していきたい」と話していた。