働き方改革に伴い、柔軟な働き方の実現や有給休暇取得の義務化など会社員が余暇を確保しやすい環境の整備が少しずつ進みつつある。会社員としては収入よりも余暇を確保する方を優先したいのだろうか、それとも収入の方が重要なのだろうか? 全国の20〜40代の会社員378人を対象に調査した。

Q. 現状の働き方を柔軟に変えることができるとしたら、収入と余暇のどちらを重視しますか?

余暇を犠牲にしても収入を確保したい 25.1%
現状のままでいい 54.8%
収入を犠牲にしても余暇を確保したい 20.1%

働き方を自由に選択できるとしても、現状維持を希望する会社員が54.8%と過半数を占めた。また、収入を優先したい人が余暇を優先したい人を5.0ポイント上回った。働き方改革で今よりももっと余暇を得たいと考える会社員は少数派のようだ。

男女で「余暇を確保したい」とした人の比率はほぼ変わらなかったが、「収入を確保したい」とした人は男性23.3%に対し女性26.8%で女性の方が多くなった。

世代別に見ると、「現状のままでいい」とした人は20代36.9%、30代52.8%、40代62.4%であった。世代が上がると現状維持を望む傾向が強まるようだ。20代では「収入を確保したい」人が36.9%と突出して多い一方で、「余暇を確保したい」人も26.1%で全体よりも6.0ポイント上回った。

Q. 確保した収入をどのように使いますか?

「余暇を犠牲にしても収入を確保したい」とした会社員に訊いた。

「貯金と最低限の趣味代」(女性、20代)
「旅行」(女性、20代)
「貯金」(男性、20代)
「生活費もろもろ」(男性、20代)

「貯蓄と将来の子どものために」(女性、30代)
「貯蓄、資産運用、欲しいものを買う」(女性、30代)
「将来のための貯金」(男性、30代)
「遊ぶ」(男性、30代)

「実家への仕送り」(女性、40代)
「働けなくなった場合の蓄えにする」(女性、40代)
「子どもの養育費として使う」(男性、40代)
「老後のためと家族のためになる使い方」(男性、40代)

やはり全世代で貯蓄や生活費を挙げる人が多かったが、若い世代では旅行など趣味や余暇関係の用途も少なくない。40代になると趣味や余暇関係は影を潜め、現実的な用途を挙げる人が目立つようになった。

Q. 確保した余暇をどのように過ごしたいですか?

次いで、「収入を犠牲にしても余暇を確保したい」とした会社員の挙げた理由を見てみよう。

「のんびりと過ごす」(女性、20代)
「長期の旅行に行きたいです」(女性、20代)
「キャンプ」(男性、20代)
「映画見る、寝る」(男性、20代)

「自然のある場所でのんびりした時間を過ごしたい」(女性、30代)
「勉強や習い事」(女性、30代)
「子どもと遊んだり、競馬やスノーボードなど自分の趣味に使ったり」(男性、30代)
「旅行や趣味に使いたい」(男性、30代)

「のんびり南の島で過ごしたい」(女性、40代)
「時間に追われることなくゆったりと過ごしたい」(女性、40代)
「子どものために料理をしたり、勉強を見てあげたり、話し相手になったりしてあげたい」(男性、40代)
「趣味の時間を増やしたい。もしくは体を休める時間を作りたい」(男性、40代)

全世代で「のんびり」「ゆっくり」といった言葉が多く見られた。「旅行」やそれに関する過ごし方を挙げる人も目立ち、余暇を優先したい人にはやはり体を休めたり旅に出たりしたい人が多いようだ。

40代では、収入を確保したい人の理由が現実的になったのとは対照的に、余暇を確保したい人の挙げる理由には仕事から解放されて自由になりたいという雰囲気が感じられた。

収入と余暇のバランスを柔軟に決められるとしても、現状のままで良いという人が過半数を占める結果であった。現状からの変化を望む人でも、余暇よりも収入を確保したい人が多かった。

しかし、「収入を確保したい」とした人でも、特に若い世代を中心にお金の用途として趣味や余暇関係を挙げる人が少なくない。余暇を楽しむためにも、必要なのは余暇そのものよりもまずはそのための予算だというのが実情なのだろうか。若いうちに貯金や投資でお金を少し増やしておいて、安心して余暇を楽しめるようになりたいものだ。

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(三田祐介)

「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2020年7月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:378件