近年、手口が巧妙化し被害が増加している詐欺。自分は騙されるわけがないと思っている人も多いだろう。働く会社員は「詐欺」にあわないために普段から何か対策をしているのだろうか。詐欺についての意識を全国の20〜40代の会社員1,117人を対象に調査した。

Q1. 「お金を守る」ために何を学びたいですか?(複数回答)

詐欺・ぼったくりについて 34.7%
浪費について 52.9%
インフレについて 49.3%
その他 0.9%
特にない 17.2%

お金を守るために学びたいことを訊くと「浪費について」との回答が多く寄せられ、次いで「インフレについて」「詐欺・ぼったくりについて」との回答が多かった。
手元にお金があるとつい浪費してしまうと悩んでいる人は多いのではないだろうか。また、物価の上昇のためか、気づいたらお金が減っていると感じることが増えたと思われる。

詐欺やぼったくりについては、近年、手口が巧妙化しているため若い人でも騙されやすく、意識するようになったのではないだろうか。詐欺に騙されないためにも、きちんと学びたいと考える人が多いことがうかがえる。

Q2. 詐欺やぼったくりにあわないためにあなたがしていることはなんですか?(複数回答)

怪しい電話がかかってきたら周囲に相談する 30.7%
キャッチについていかない 36.3%
マッチングアプリで誘われた店には行かない 24.7%
口コミをチェックする 31.9%
「必ず儲かる」「絶対損はしない」という勧誘は鵜呑みにしない 41.5%
その他 0.4%
特にない 23.2%

詐欺やぼったくりにあわないためにしていることを訊いたところ「必ず儲かる」「絶対損はしない」という勧誘は鵜吞みにしないとの回答が最も多かった。「必ず」「絶対」といった言葉を使って誘われた場合には、まず疑うように注意しておく必要がある。また、直接話を聞く場合だけでなく、ネットでの詐欺も多発していることから、ネット上でのやりとりにも日頃から注意を払っておくとよいだろう。

Q3. 詐欺にあった場合、相談する先を知っていますか?

知っている 44.4%
知らない 55.6%

詐欺にあった場合に相談する先を知っているか訊いたところ、半数以上の人が知らないと答えた。万が一被害にあったときのために、事前に相談できる先を知っていると慌てずに対処することができる。

消費者庁では、詐欺やトラブルにあったときの相談窓口として「消費者ホットライン(188)」を設置している。株や社債をかたった投資詐欺についても日本証券業協会に専用コールセンターが設置されているので、何かあればひとりで悩まずに、このような相談窓口を利用するのがよい。

まさか自分が詐欺にあうとは思っていない人も多いだろう。しかし、詐欺の手口は年々巧妙化しており、いつ誰が騙されてもおかしくない。万が一被害にあってしまったときに慌てないためにも、前もって詐欺について学んでおきたいものである。

(藤田祐依)

<ご参考>詐欺被害時の相談先
「消費者ホットライン」(電話:188)
「株や社債をかたった投資詐欺」被害防止コールセンター(電話:0120-344-999)

〈あわせて読みたい!〉
「投資詐欺」のあるある手口&気付くポイント
小学生、中学生、高校生、大学生…年齢別!子供がお金と上手く付き合うためのマネー知識

「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2023年1月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:1,117件