豆乳の生産量増加が右肩上がりだ。日本豆乳協会によると、2020年の国内生産量は前年比105.3%増の43万534klで、10年超にわたって過去最高の生産量を記録し続けている。生産量はこの10年で約2倍に拡大、中でも無調整豆乳(※)はが3万5056klから12万5035klと約4倍の大幅増加となった。なぜ、これほど豆乳の需要が伸びているのか。豆乳を愛好する人たちの声からその魅力を探った。

【※無調整豆乳とは「大豆固形分が8%以上」の豆乳を指す。調整豆乳は「大豆固形分が6%以上」のもの】

 IT企業に勤める30代の男性・Aさんは、以前から味のついた調整豆乳をおやつ代わりに愛飲していたが、最近は大容量の無調整豆乳を買うようになったという。

「以前はコンビニで、小さいパックの味付き豆乳をよく買っていましたが、在宅勤務になってあまりコンビニに行かなくなったので、スーパーで無調整豆乳の大容量パックを買うようになりました。よくコーヒーを飲むんですが、混ぜるものを牛乳から豆乳に変えてみたら、想像以上に美味しくてハマっています。牛乳とは違い、短期間なら常温保存できるので買い置きできるのも魅力。あと、なんとなく、昔より無調整豆乳そのものがおいしくなったと感じています。そのままでも青臭い感じがせず、スッキリ飲めます」(Aさん)

 豆乳人気は飲料としてだけではない。メーカーに勤める20代の女性・Bさんは約2年前から無調整豆乳を使った料理にハマっている。きっかけはダイエットだった。

「『ダイエットでもタンパク質を取らないとダメ』と友人に言われて、おすすめされたのがプロテインと豆乳でした。プロテインを豆乳で割って飲んだりする以外にも、いろいろな料理に豆乳を混ぜるようになりました」(Bさん)

 Bさんは豆乳カルボナーラ、豆乳鍋、担々麺などさまざまなメニューに豆乳を活用。その中でも、Bさんの「イチオシ」はオートミールとの組み合わせだという。

「オートミールの豆乳リゾットにハマりました。オートミールに豆乳を合わせて、電子レンジで加熱するだけで、すごくまろやか。その後、豆乳をつぎ足し、きのこや細かく切った胸肉を入れて、再度加熱すればほぼ完成です。オリーブオイルや塩コショウ、粉チーズを適量加えて、ブロッコリーを添えれば出来上がり。同じ要領で海鮮トマトリゾットも作りましたが、おいしいです」(Bさん)

 PR業界で働く40代の女性・Cさんは、5年前に夫とタイに旅行して以来、生活に豆乳を取り入れるようになった。「タイの屋台で飲んだ豆乳で、こんなにおいしいのかと驚きました。市販品もスッキリと飲みやすくて感動しました」と振り返るCさん。最近は、タイの市販品を参考に、温めた無調整豆乳に「脱脂粉乳」を混ぜて飲んでいるという。「それだけで豆乳が格段に飲みやすくなるので、苦手な人にもおすすめ」と教えてくれた。

 飲料以外だけでなく、幅広いメニューで使われている豆乳。これからさらに身近な存在になっていきそうだ。