コロナ禍で、「巣ごもり需要」が続いている。かねてからの趣味を充実させようと、財布の紐が緩んでしまった人もいるだろう。そんななか、「部屋が“グッズ”だらけ」になっている人たちがいる。

 IT企業に勤める20代男性・Aさんは、大学時代に見たあるアニメに感動。その後も作品を視聴し続け、同シリーズのスマホゲームも熱心にプレイしているという。それにもかかわらず、グッズ集めには消極的だった。

「歴史が長く、コアなファンが多いシリーズ作品なので、“沼”にハマると終わりがない。僕はライト勢として、作品を履修してきました。普段はスマホゲームのプレイと、コンビニでのコラボグッズを集めるくらい。僕の部屋は狭いワンルームで飾るスペースがなかったこともあり、グッズの収集にはあまり積極的になれませんでした」(Aさん)

 転機となったのは、在宅勤務だった。テレワークが可能になったことで、Aさんは思い切って、都心から郊外の広い部屋に引っ越した。会社帰りに上司や先輩、同僚に飲み会に誘われることもなくなり、節約できるようになったことも大きかった。そしてAさん曰く、「物欲が爆発した」そうだ。

「時間ができ、収納スペースも増えたことで、調子に乗ってスピンオフ作品のゲームソフト、過去作品のアニメや劇場版のBlu-ray Disc Boxを買いあさってしまいました。初めて“推し”のフィギュアやタペストリーも購入。これまで抑えていた物欲が一気に解き放たれた感じで、20万円くらい使いました。推しグッズに囲まれた部屋にいると、推しが応援してくれる気がしてテンションが上がります。ただ、メインヒロインが持っている武器の原寸大フィギュアを購入したのは、さすがにやりすぎましたね(笑い)」(Aさん)

洋服やコスメを買わなくなった分…

 金融業界で働く20代女性・Bさんは、実家住まい。男性アイドル育成ゲームと男性声優による音楽プロジェクトの2作品に夢中で、そもそも自室はグッズまみれだった。

「床にはCDやBlu-ray、同人誌、特集された雑誌などがうず高く積み重なっていて足の踏み場もありませんでしたし、グッズは引き出しにギュウギュウ詰め。買ったら満足するという感じもありました」(Bさん)

 そうした中、コロナ禍のステイホームで、自室で過ごす時間が増えた。テレワークも始まり、「このままでは仕事にも差し支える」と、思い切って部屋を改造。天井まである壁一面の棚を取り入れ、封も切っていなかったグッズ類はすべて開封。基本的に『重ねない』ことを心がけ、グッズ類はしまい込むのではなく、『使う』か『飾る』ことにした。

「実際に飾ってみると、棚にはまだまだ余裕がある(笑い)。コロナ禍になってから、配信で見て新たにハマった作品のグッズにも手を出しています。洋服やコスメを買わなくなったせいか、何か買いたいという購買欲が明らかにグッズに向かっている。常にネットで何かないか探しては、ポチポチと購入しています。気のせいか、コロナ禍以降、ネットで買えるグッズも増えたような印象もあります」(Bさん)

 コロナ前とコロナ後で部屋の様子が大きく変わってしまった人も少なくない?