先代ディフェンダーの再生モデル第3弾「クラシック ディフェンダー ワークス V8 アイラエディション」

【世界限定30台】日本でも購入可能?「ランドローバー・クラシック」から先代ディフェンダーを完全レストアしたビンテージモデルが登場!の画像一覧

世界中のランドローバー愛好家向けに、旧いランドローバーの修復や復刻、純正部品の供給を手がける「ランドローバー・クラシック」が、先代ディフェンダーの再生モデル第3弾となる「クラシック ディフェンダー ワークス V8 アイラエディション」を発表した。「ランドローバー」という名前が生まれたヘリテージをテーマに設定されたモデルで、「90」「110」合わせて世界限定30台のみの生産となる。2012年から2016年製の先代ディフェンダーをベース車両に完全にレストアしたモデルで、コレクターアイテムとして高い価値が出そうだ。なお、ジャガー・ランドローバー・ジャパンの取り扱いはなく、「ランドローバー・クラシック」から直接購入することになる。

2012年から2016年製のディフェンダーがベース車両

「クラシック ディフェンダー ワークス V8 アイラエディション」は、2012年から2016年製のディフェンダーをベース車両として、徹底的なレストア、リエンジニアリング、アップグレードを行い、丁寧に手作業で組み立てられたモデル。

0→60mph加速は5.6秒は、最高速度は106mph

徹底的なレストア、リエンジニアリング、アップグレードを行い、丁寧に手作業で組み立てられた

パワートレーンは、405PSを発生する最新の自然吸気5L V8エンジンと8速ZFオートマチックトランスミッションを搭載。コイルスプリングレートとダンパーを改良し、オンロードの快適性とダイナミクスを強化するために独自にチューニングしたサスペンションで構成されている。また、ハンドリングアップグレードキットも含まれており、グレードアップされたブレーキディスク、パッド、キャリパーを装備し高い制動力を実現している。メカニズムは最新のものだ。

405PSを発生する最新の自然吸気5L V8エンジンと8速ZFオートマチックトランスミッションを搭載

外観はクラシカルだが、そのパフォーマンスは高く、0→60mph加速は5.6秒は、最高速度は106mphと言われる。先代のディフェンダーのオリジナリティを尊重しながらも、視認性を高めるべく、LEDヘッドライトをはじめとする最新の機能を採用しているのも特徴だろう。

2012年から2016年製の先代ディフェンダーをベース車両に完全にレストアした

LEDヘッドライトをはじめとする最新の機能を採用

テーマは「ランドローバー」という名前の誕生したアイラ島

「アイラエディション」のモデル名は「ランドローバー」という名前が生まれた地であるスコットランドのアイラ( ISLAY)島に由来する。戦後まもなくの1947年のこと、ローバー・カー・カンパニーのマネージング・ディレクターだったスペンサー・ウィルクスは、初期のプロトタイプのテストを実施するための拠点としてアイラ島にある別荘を提供していたが、この邸宅の管理人(キーパー)がテストしていたローバー車を見て「新しい“LAND” ローバーだ」と叫んだところから始まったという。

モデル名は「ランドローバー」という名前が生まれた地であるスコットランドのアイラ( ISLAY)島に由来

「アイラエディション」はこの物語に着想を得て開発されたモデルで、インテリアのトリムにはアイラ毛織物工場から調達したユニークなツイードを採用、ウッドにはアイラ島のキルホーマン蒸留所のウイスキー樽のオーク材とウォールナットを組み合わせて使うなど、名称の起源の地であるアイラ島とのつながりを表現して細部に至るまで考え抜かれた仕上げとなっている。

テーマは「ランドローバー」という名前が誕生したアイラ島

インテリアのトリムにはアイラ毛織物工場から調達したユニークなツイードを採用

ウッドにはアイラ島のキルホーマン蒸留所のウイスキー樽のオーク材とウォールナットを組み合わせる

アイラ島のキルホーマン蒸留所の限定ウイスキーがこのモデルを購入したオーナーに贈呈

またエクステリアは、ウィルクスが所有していた1965年製「SERIES IIA」に近いヘリテージグレーのボディに、ライムストーンのコントラストルーフを採用し、さらにそれにマッチするヘビーデューティスチールホイールを装備している。

ライムストーンのコントラストルーフを採用し、さらにそれにマッチするヘビーデューティスチールホイールを装備

さらに、「アイラエディション」にちなんで、アイラ島のキルホーマン蒸留所の限定ウイスキーがこのモデルを購入したオーナーに贈呈され、コレクターズアイテムとしての価値がさらに高まる。

コレクターアイテムとして早くも愛好家の間で注目の的に

スペンサー・ウィルクスが所有していた『SERIES IIA』を参考に完全レストア

ランドローバー・クラシックのディレクターであるポール・バリット氏は「2023年はランドローバー誕生75周年という節目です。スペンサー・ウィルクスとアイラ島は私たちの歴史にとって重要な要素であり、『アイラエディション』の発表はこの記念すべき年を祝うものです。このモデルは、私たちのコレクションでもある、スペンサー・ウィルクスが所有していた美しい『SERIES IIA』を参考にしながら、アイラ島の特別なプロダクトや美しい自然から着想を得ています。当社の熟練のエンジニアやテクニシャンたちによる高い信頼性、最新のエンジニアリング、精巧な仕上げは、究極のヘリテージ・ランドローバーを探している目の肥えたお客様にとって非常に特別な車両となるでしょう」と語っている。

価格は、「90」が23万ポンド(約3900万円)、「110」が24万5,000ポンド(約4155万円)

なお、クラシック ディフェンダー ワークス V8 アイラエディションの車両価格は、「90」が23万ポンド(約3900万円)、「110」が24万5,000ポンド(約4155万円)と発表されている。

限定車「クラシック ディフェンダー ワークス V8 アイラエディション」 スペック

エンジン V型8気筒DOHC
総排気量 4,999cc
最高出力 298kW(405PS)/6,000rpm
最大トルク 515Nm(52.5kgf・m)/5,000rpm
トランスミッション 8速AT
駆動方式 4WD
0-60mph加速 5.6秒
最高速度 106mph
車両価格 £230,000(90)/£245,000(110)

文/近藤暁史 写真/ジャガー・ランドローバー