セイコー 5スポーツの最新ミドルサイズモデル/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.6
モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回はセイコー 5スポーツから新登場した38mmのミッドサイズモデルをチェックします!

「この出来で4万円はすごい」セイコー 5スポーツ最新作は非の打ち所がない機械式時計だ/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.6の画像一覧

38mmの小径化で収まりがさらによくなった!

セイコー 5スポーツの最新ミドルサイズモデルをチェックする編集長 奥家今回ご紹介するのは、セイコー 5スポーツ。1968年に誕生して以来、高い品質と信頼のあるジャパニーズウォッチとして国内外で評価を受けてきたブランドです。特に、2019年にリブランディングを果たしたときはすごかったですね〜。発売後すぐに店頭在庫がなくなってしまうという人気ぶりで、うれしい悲鳴を上げている時計店の方々をたくさん見たものです。

なんでセイコー 5スポーツがこれほどの人気を集めているかというと……

  • 信頼の国産時計メーカーであるセイコーのメカニカルムーブメントを搭載!
  • 「Sports」「Suits」「Specialist」「Street」「Sense」の5つのスタイルがあってバリエーションが豊富!
  • 主力機の価格は3〜4万円台とこなれている!

「早い、うまい、安い!」じゃないですけど、カジュアルウォッチの世界で考えれば非の打ち所がないんです。はじめて機械式時計を身に着けてみようという人にも、これ以上おすすめできるブランドはないでしょう。見た目はしっかり今どきだけど、中身は超優等生。絶対モテます。

セイコー 5スポーツ 「SKX Sports Style」 左から、「SBSA229」「SBSA225」「SBSA227」「SBSA231」各¥40,700

セイコー 5スポーツ 「SKX Sports Style」
左から、「SBSA229」「SBSA225」「SBSA227」「SBSA231」各¥40,700 ケース径38mm、10気圧防水、自動巻(手巻つき)

さて、そんなセイコー 5スポーツから2023年5月に発売したのが、38mmケースを採用した4つのミッドサイズモデルです。

収まりがいい38mmケース2019年のリブランディング後の主力機が42.5mmで、その後ベゼルをスリムにしたモデルも40mmでしたから、今回は一層の小径化を果たしたことになります。小径化は現在の腕時計業界の大きなトレンドのひとつですから、それにしっかり応えた形です。ベースとなったダイバーズデザインは大型ベゼルが付くために文字板が占める面積は制限され、前の42.5mmのケースサイズでもそこまで「大きいな!」という印象はなかったんですけど、今回の38mmは確かなコンパクト感を感じました。腕にしっかりと収まってくれるんです。装着感もかなり高まりました。

また、ミッドサイズでありながら主張もあるデザインだから、装いのアクセントとしての役割をきちんと果たしてくれます。

実用性にも優れた信頼のクオリティ!

機械式ムーブメント「4R36」安定の機械式ムーブメント「4R36」を搭載。これまでセイコー 5スポーツで採用してきたのと同じで、日差+45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃において腕に着けた場合)の精度とパワーリザーブ約41時間のムーブメントです。ケースバックはシースルー仕様になっていて、駆動する姿を眺めることができます。

視認性のいいダイバーズベースのデザイン

蓄光塗料も塗布また、小径化したからといって視認性も損なわれていません。こういうとき、どんな状況でも正確に情報が読み取れるように考慮されているダイバーズって強いんですよね。実際、今作にも強力な蓄光塗料が使われていて、暗い場所でも正確な時刻を読み取れます。個人的にはデイデイトが健在なのもうれしいです。

80年代を思わせるレトロなカラーリングもラインナップ!

80年代を思わせるレトロなカラーさて、みなさんすでにお気づきのことと思いますが、今作は鮮やかなカラーをまとったモデルがラインナップされているのも特徴です。定番的なブラックとホワイトのほか、オレンジとターコイズが用意されています。これらは、80年代に人気を博したダイバーズモデルのカラーリングをオマージュしたものだとか。レトロな雰囲気満点で、コーディネートの華になってくれるはずです。

ブラックカラーはオン・オフで使いやすいただ私個人としては……今回はブラックをチョイスしたいところ。仕事とプライベートの境界線が曖昧になっていたり、カジュアルな服装で会社に行ったらお偉いさん方との会合がセッティングされてしまったりといろいろあるので、オン・オフどっちも使えるモデルだと重宝するんですよね。その点、今回のモデルはTシャツ姿でもネクタイを締めていてもマッチしてくれる。とても優秀だと思いました。

【総評】ブランドの新たな看板モデルになること間違いなし!

出来の良さに編集長も太鼓判いやぁ、これだけの出来で約4万円というのはすごいですね。小径化にレトロデザインと、時代が求めているニーズに的確に応えてくる姿にも好感を持ちました。ここまで仕上げてこられると、他のカジュアル時計ブランドは戦々恐々とするばかりなのかも……。

これ、セイコー 5スポーツの新たな看板モデルになるんじゃないでしょうか。

問い合わせ:セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012

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構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典