ひと目でグラントゥーリズモだとわかる美しいデザインを持つ新型は、マセラティブランド初のピュアEVも用意する。

マセラティの電動化第一弾となるグラントゥーリズモ

マセラティブランドのアイコンと言えば、やはり「グラントゥーリズモ」だろう。それだけ新型の開発には力が入れられる。そんな主力モデルの新型が発表された。

マセラティも電動化に向かって着実に前進している。2025年までにはマセラティの全モデルに完全電動化モデルが導入され、2030年までには、全モデルが電動化されるというロードマップが発表されているが、その第一弾がこのグラントゥーリズモとなる。ちなみにマセラティは電動化シリーズをイタリア語で稲妻と意味するFolgore(フォルゴーレ)と呼んでいる。

さて新型グラントゥーリズモに戻る。このモデルのコンセプトは「The Others Just Travel( 人生を彩る快適な旅)」であり、マセラティ初の100%電動化されたフォルゴーレシリーズ最初のモデルということもあり、ブランドの未来への前進を象徴するモデルとなっている。

今回発表されたグラントゥーリズモのパワートレーンは、マセラティが自社で開発したネットゥーノエンジンを搭載するICE(内燃機関)とBEV(電気自動車)で、前者には490psを発生する3L V6ツインターボエンジンを搭載した「モデナ」と、そのネットゥーノエンジンを550psまで出力アップした「トロフェオ」が揃い、さらに300kWを発生する永久磁石モーターを3基搭載する「フォルゴーレ」が用意される。

バッテリー配置に独自の工夫。驚くほどのローフォルムを演出した

グラントゥーリズモ フォルゴーレのバッテリー許容容量は92.5kWh、放電容量は560kW。それにより約760psを発生する。

またTボーンを呼ばれるバッテリーパックの形状は、マセラティの「ゼロコンプロマイズ(妥協を一切しない)」アプローチの一環で、バッテリーモジュールをシート下には配置せず、センタートンネル内に移動させ、車高を大幅に下げることに成功している。その車高は1353mmとなる。

インテリアでは、MIA(マセラティ インテリジェント アシスタント)のマルチメディアシステムを採用、最新のインフォテインメントやさまざまな機能を集約したタッチ式ディスプレイなどマセラティのフラッグシップを名乗るに相応しい革新的なシステムが搭載されている。

電動化モデルで悩ましいのは音づくりだろう。新型グラントゥーリズモはサウンドにもこだわり、
イタリアの音響職人によって作り出された3Dサウンドで電動化モデルであってもエキサイティング
な演出でドライバーを刺激するという。どのような音が作り出されたのか、自分の耳で聞いてみたい。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:マセラティS.p.A)