新型登場から早くも半年が経過。スズキ スイフトの販売動向などを検証してみよう

Webモーターマガジン7/19(金)19:00

新型登場から早くも半年が経過。スズキ スイフトの販売動向などを検証してみよう

新型登場から早くも半年が経過。スズキ スイフトの販売動向などを検証してみよう

スズキのグローバルコンパクトカー、スイフトは2023年12月に4代目へとフルモデルチェンジされた。それから半年ほどが経過したところで、現在の販売動向などから、ユーザーの嗜好などを検証してみたい。

コンパクトカーでもMTで愉しみたいなら、オススメ

2004年に初代が登場以来、世界累計販売台数は約900万台に達しているスズキのグローバルコンパクトカー「スイフト」。2023年12月にフルモデルチェンジされた4代目は、「エネルギッシュ×軽やか 日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」をコンセプトとして登場した。

つまり簡単に言ってしまえば、歴代スイフトが培ってきたデザインや走行性能に、安全&快適装備を充実させて、デザインや走りだけでない、クルマと日常を愉しめる新たな価値観を加えたという。

実際、そのスタイリングは遠目に見ても「スイフトだ!」と分かるもの。サイズ的には従来型とほぼ同じで、フロント&リアウインドーの傾斜角やルーフの長さも従来型からほとんど変えず、スイフトらしいシルエットは継承されている。それでも、クラムシェル風のボンネットや立体感のあるフロントマスクなど、新しさを感じさせるディテールは多い。さらにインテリアは大きく進化して、質感を向上させるとともにインターフェースの視認性や操作性も良い。

パワートレーンは新開発の1.2L 3気筒マイルドハイブリッドが中心で、しかもトランスミッションはCVTだけでなく5速MTもラインナップしている。1トンを切る車両重量による軽快な走りっぷりはスイフトならでは。実際にCVTもMTも試乗してみたが、CVTでも十分にスポーティな走りを愉しめるが、MTはさらに軽快感が高い。

ハンドリングの良さはそのままに、MTのシフトタッチもまずまずで半クラッチの領域が広く、MTだからと神経質にならずに運転できる。スイフトスポーツまでは要らないけれど、このクラスでもMTで運転を愉しみたい、という人なら一度試してみることをオススメする。

コンパクトカーでも無難な色が好まれる?

さて、そんな新型スイフトは2023年12月13日の発売開始(MTは2024年1月17日)から半年以上を経過したが、2024年6月末の段階で約1万4900台が登録されている(データはスズキ調べ、以下同じ)。受注台数は公表されていないが、当然これを上回る数値になっていることは間違いない。ちなみに、目標販売台数は年間3万台と発表されているので、これはほぼ達成できるだろう。

なお、新型スイフトを現在オーダーしたとすると、グレードやボディカラー、オプション、また販売店などの違いによって多少の差はあるだろうが、だいたい2カ月くらいで納車可能とのこと。一時期ほど納車まで待たされることはなさそうだ。

人気グレードのトップ3は、1位がトップグレードのハイブリッド MZ(以下、MZ)、2位がエントリーグレードのXG(これのみノンハイブリッド)、3位が中間グレードのハイブリッド MX(以下、MX)となっている。現在のところパワートレーンは1.2L 3気筒のZ12型のみだが、マイルドハイブリッドの比率は約8割だという。

これから類推すると、MZが6割以上、XGが約2割、MXが2割以下というところか。新車効果でトップグレードから売れるのは良くあることだが、エントリーグレードも健闘しているのは、社用車(営業車)などでの需要も多いからだろうか。また、2WD(FF)と4WDの比率は、8:2くらい。このクラスで生活四駆を必要とする人は、やはりコンパクトSUVを求める人が多いのではと思われる。

人気のボディカラーは、1位がピュアホワイトパール、2位がスターシルバーメタリック、3位が訴求色のひとつであるフロンティアブルーパールメタリックだった。ここで紹介している撮影車のフレイムオレンジパールメタリックなど、鮮やかな色も新型スイフトには似合うのだが、コンパクトカーでも、無難なモノトーンカラーを好む人が多いようだ。

人気のメーカーオプションは、全方位モニター付きメモリーカーナビゲーション(MZとMX)と、ディスプレイオーディオ(XG)。MZではディスプレイオーディオは標準装備されているので、スマートフォンをリンクさせればアプリのカーナビを使用したり、自分でダウンロードした音楽を楽しむこともできる。いまやカーナビゲーションとETC(こちらはディーラーオプション)はクルマの必需品であることは間違いない。

「スイスポ」譲りの走りを重視するユーザーも多い

新型スイフトを購入した人の平均年齢は40代。先代スイフトではボリュームゾーンは50〜60代だった。新型でも、50〜60代のユーザーの支持は少なくなったわけではないのだが、平均年齢が下がったのは、新型スイフトがターゲットとしている20代のユーザー比率が高くなったことによるという。TVなどでも若い層を意識したCMが展開されているが、これが功を奏しているようだ。

購入時に重視したポイントは、「スタイル・外観」と「ボディカラー」が上位にきている。そのわりには、モノトーンのボディカラーが好まれているのも面白いところだが。それでも、購入後も9割以上のユーザーが気に入ったポイントとして挙げている。スイフトらしさを継承したスタイルに、おとなしめのボディカラーのほうが飽きがこないからだろうか。

また、「運転のしやすさ」「乗り心地の良さ」「足まわりの良さ」「コーナリングの安定感」といった、「走り」に関連した項目を重視するユーザーも多い。これは、他のコンパクトカーではあまり見られない、スイフトならではのポイントといえるだろう。

やはり、スイフトといえばホットバージョンである「スイスポ」ことスイフトスポーツに期待し、実際にはスイスポまでは手に入れないけれど、スイスポの走りの血統を引き継いだスイフトに乗りたい!という人は少なくないようだ。

こうなると、近い将来に登場するであろう新型スイフトスポーツにも期待したくなる。ふつうのスイフトがこれだけ出来が良いのだから、さらに進化して走りもより愉しめるに違いない。その登場が、ますます待ち遠しくなってくる。(文:篠原 政明)

●全長×全幅×全高:3860×1695×1500mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:950kg<920>
●エンジン:直3 DOHC+モーター
●総排気量:1197cc
●最高出力:60kW(82ps)/5700rpm
●最大トルク:108Nm(11.0kgm)/4500rpm
●トランスミッション:CVT<5速MT>
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・37L
●WLTCモード燃費:24.5km/L<25.4>
●タイヤサイズ:185/55R16
●車両価格(税込):216万7000円<192万2800円>

[スズキが10年先を見据えた技術戦略を発表。5つの柱を具体例も合わせて紹介 - Webモーターマガジン]

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6/23(月) 18:00更新

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