アカデミー賞俳優ティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子であるマイルズ・ロビンスと、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガー。ハリウッド期待の二世俳優が共演を果たした『ダニエル』が2月5日(金)より公開される。このたび、本作から妖しげな雰囲気が漂う本編映像を独占入手した。

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッドが製作を務めた本作は、内気で繊細な青年と、圧倒的なカリスマ性を持つ“空想上の親友”の恐ろしくも美しい関係を描くスリラー。全編で”男性同士の極めて近しい関係”を醸す異色のブロマンス映画としても注目を集めている。

人付き合いが苦手で鬱屈とした日々を送っていた大学生のルーク(ロビンス)は、幼少期にある事件がきっかけで封印していた空想上の親友ダニエル(シュワルツェネッガー)を呼び起こす。そして彼の助言に従ううちに自信をつけ、別人のように成長していくルーク。しかしルークのそばを離れようとはしないダニエルは、ルークの心身を支配しようと侵食を開始することに…。

このたび解禁された本編映像は、シュワルツェネッガーが演じるダニエルの初登場シーン。精神を患う母親が暴れるのを制止しようとするルークの前に、突如として現れるダニエル。浴槽に浸かる裸のダニエルはルークを見上げて、母親を抑えるための危険なアドバイスをささやく…。

このシーンの他にも、時折見せる無邪気で爽やかな笑顔の反面、次第に狂気的で恐ろしい一面をのぞかせていくダニエルは、いったい何者なのか。父アーノルドの面影を感じさせる端正な甘いマスクを駆使し、ミステリアスなキャラクターで俳優としての新境地を切り拓いたシュワルツェネッガーの好演から目が離せない。

メガホンをとるアダム・エジプト・モーティマー監督は「このような親密でエネルギッシュな感覚、誰にも邪魔されない世界が彼らの友情になっているという考えは、この年頃の若い男性の友情に通ずるものがあると思います」とコメント。そして「撮影に入る前、親しみやすさと化学反応を構築するため、マイルズとパトリックには実際に一緒に過ごしてもらいました」と、2人の厚い信頼関係こそが本作の重要なカギとなっていることを示唆している。

またルークを演じたロビンス自身も「パトリックはとにかく素晴らしい役者で、一緒に仕事ができてうれしかった」と称賛する。

入念な役作りによって培った信頼関係が生みだす、狂気と美しさを備えた関係の果てに、どんな結末が待っているのか。是非とも劇場で堪能してほしい。

文/久保田和馬