勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日(金)から公開。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクターのトリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!

『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。

■第10回:寝不足なヤミット議長・雨降り小僧

今回紹介する雨降小僧は、多くのインパクトある妖怪たちの姿が描かれた鳥山石燕の「今昔画図続百鬼」に登場する妖怪。雨の日に傘をかぶって現れる子どもの妖怪で、雨を操る神様に仕えているというが、その正体は謎に包まれている。手塚治虫の短編漫画のなかでも指折りの名作として知られる「雨降り小僧」では、主人公の願いを叶える代わりに靴をもらう約束をするが、その約束が果たされないまま40年も待ち続ける健気な姿が描かれていた。

製作総指揮も務める荒俣宏が演じる本作では、世界妖怪会議<ヤミット>のシーンで議長として登場。喧々諤々の議論を交わす日本の妖怪たちや、世界のモンスターにくたびれたのか、はたまた寝不足なのか…「あと5分寝かせて」と完全にお疲れのご様子。ちなみに前作では「プロデュースチーム『怪』」として製作に参加し、魔人の一人「山ン本五郎佐衛門」役で出演した荒俣。今回の役柄については「大したことはしない妖怪です(笑)」と述懐している。

眠たい議長をよそに、ヤミットで交わされた奇策は“大魔神”の復活。はたして妖怪たちの選択は吉と出るのか凶と出るのか…。その答えは『妖怪大戦争 ガーディアンズ』で!

文/久保田 和馬