秋アニメも佳境となってきたが、「弱虫ペダル LIMIT BREAK」(通称「弱ペダ」)と「僕のヒーローアカデミア」(通称「ヒロアカ」)は、それぞれテレビアニメの第5期&第6期で、長きにわたってファンからの熱い支持を集めてきた。そして、この2作品に共通することと言えば、どちらも主人公を演じているのが、声優デビューから10年を迎える人気声優、山下大輝という点だ。そこで今回、「弱ペダ」と「ヒロアカ」の魅力を山下演じるキャラクターを軸に振り返ってみたい。

■オタク少年が自転車競技の才能を覚醒させていく姿がアツい!「弱虫ペダル」

2012年に声優デビューした山下は翌13年に大きな飛躍を遂げる。それが「弱虫ペダル」の主人公、小野田坂道役への抜擢だ。自転車競技に青春を捧げる男子高校生を題材にした作品で、山下演じる坂道はアニメや漫画が大好きで、スポーツとは無縁だったオタク少年。最初は少し頼りなさそうな、気弱な雰囲気を感じさせるが、穏やかななかに芯の強さも持っており、そんな要素が山下の少年ボイスと絶妙にマッチ。自転車競技部の一員となってからは天才的なクライマーとしての素質を開花させ、部活を通じて初めての仲間や頼れる先輩、しのぎを削っていくライバルもでき、身も心もたくましくなっていく姿が非常に印象的だ。特に、1年生時のインターハイの決戦を描いた第2期は圧倒的な熱量で視聴者を魅了した。

「弱虫ペダル LIMIT BREAK」は2年生となった坂道が、総北高校の連覇をかけたインターハイの最終日に挑む姿が描かれる。ライバル校の策略にハマり、一時はチームがバラバラになるも再び集結。そしてチームの勝利のために己を犠牲するメンバーも現れるなど、序盤から胸アツな展開が満載だ。過去シリーズで最も熾烈なレースが予想される本作での、坂道のさらなる成長と山下の熱演が楽しみだ。

■理想のヒーローを目指す“無個性”だった少年が、ひたむきに努力し前へと進んでいく「僕のヒーローアカデミア」

「弱虫ペダル」と並んで、声優、山下大輝という存在を世に広めたと言えるのが、最高のヒーローを目指す少年の成長を描く「僕のヒーローアカデミア」での緑谷出久役だ。総人口の約8割がなんらかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、ヒーローに強く憧れる“無個性”の少年、出久(デク)が、“平和の象徴”と称されるNo.1ヒーロー、オールマイト(声:三宅健太)にヒーローの資質を見いだされ、彼から“個性”を継承し、ヒーロー育成の学校「雄英高校」の生徒として努力を重ね成長していく。最新シリーズの第6期では、プロヒーロー仮免許を取得し、雄英高校での二度目の春を迎えたデクたちが、死柄木弔(声:内山昂輝)が率いる敵(ヴィラン)の一大勢力“超常解放戦線”に対し、プロヒーローと共に「全面戦争」へと臨んでいく。

普段はどこにでもいる普通の少年なデクだが、どこまでも純粋でまっすぐな志を持ち、理想のヒーローになるためひたむきに前へ進む姿がかっこいい。ヒーローとして誰かを救おうと行動する際の、真剣な表情といつもの何倍も頼もしく力強い声のギャップも大きな魅力だ。また、どんなことにも全力で取り組もうとする性格も、山下の声質との相性がいい。

シリーズを重ねるごとに、優しくもたくましい少年へと成長していくデクは、演じる山下の表現力にも磨きをかけてきた。共に成長してきた兄弟のような、戦友のような、一心同体の存在に感じられる。ますますヒートアップしていくヒーローたちの戦いはもちろん、デクの活躍からも目が離せない。

■いろいろなタイプの少年キャラクターを演じてきた声優、山下大輝

「弱ペダ」「ヒロアカ」のほかにも、初主演作となった「ガイストクラッシャー」の白銀レッカ役や「ログ・ホライズン」のトウヤ役、「TRICKSTER -江戸川乱歩『少年探偵団』より-」の小林芳雄役、「鹿楓堂よついろ日和」の椿役、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」のナランチャ・ギルガ役、「ポケットモンスター」のゴウ役(2019年から)など、様々なジャンルの作品に出演してきた山下。

抜群のハマり役っぷりを見せる少年キャラだけでも、元気系からクール系、おバカ系までいろいろなタイプを演じてきた。放送中の「弱虫ペダル LIMIT BREAK」と「僕のヒーローアカデミア」を楽しみながら、キャラクターが持つポテンシャルを最大限に引き出す山下の今後の活躍にも注目していきたい!

文/リワークス(加藤雄斗)