2023年に設立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーが、今後公開予定の劇場公開作品とアジア太平洋地域(APAC)における動画配信作品を発表するイベント「ディズニー・コンテンツ・ショーケース 2022」が11月30日からシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催中だ。

12月1日、ディズニープラスで配信される三池崇史監督×スタジオドラゴンの「コネクト」(12月7日全6話一挙独占配信)の記者会見が行われ、三池崇史監督、チョン・ヘイン、コ・ギョンピョ、キム・へジュンが登壇。本作は日本でも人気の高いチョン・ヘイン演じる、自己治癒能力を持つ不死身の新人類“コネクト”のハ・ドンスが主人公のクライムSFスリラーだ。

ハ・ドンスは、どんな大怪我でもすぐに治してしまうという特殊能力の持ち主。しかし幼少のころから、そんな特殊能力をもつドンスを人々は "モンスター"扱いし、彼は常に孤独を感じ生きていた。とあるきっかけから臓器売買組織に誘拐され、その眼を奪われてしまったドンス。失われた眼はコ・ギョンピョ演じる連続殺人犯に使われており、なんとその眼を通して犯人の見た景色を目撃することができていた。奪われた眼を取り戻すため、ドンスはあらゆる手を使って殺人鬼を追い続ける。

三池監督は「全世界に配信するというのは、自分にとっても初めての経験。しかもディズニーという、自分とは程遠いと思っていたところで。助監督のころにタイムスリップして、『お前大丈夫だよ、ディズニープラスでちゃんと配信してもらえる作品を撮ることになるよ』と教えてあげたい。思っても見なかったことです」と感慨深げに語る。

チョン・ヘインは「初めてのSF作品だったんですが、CG撮影のボリュームが多かった。マーベルヒーローたちが本当にすごい人たちだな、と改めて感じました(笑)」とコメント。「想像しながら芝居をするのは難しかったんですが、その分、俳優、スタッフと思いあった現場でした」。

もともと韓国映画ファンだと語る三池監督は、チョン・ヘインら韓国スターとの仕事を通じて「人間としてのパワーが強い。演技力とかを超えて、役者として大事なものを持っていると感じました」と振り返る。連続殺人鬼を演じたコ・ギョンピョについて「サイコパスな役柄というと、脂肪がなく痩せている(イメージがある)。でも、彼が選択したのはちょっとぷくっとしている役作り。毎朝現場で、コ・ギョンピョの喉をぷにぷにっとやるところから現場は始まりました(笑)」というと俳優たちも爆笑。「非常にチャーミング。テストシュートと本番とでギャップのある、尊敬すべき俳優です」と続けた。

それを受けてコ・ギョンピョは「役作りについては、ダイエットに失敗したことに対するお詫びとともに…(苦笑)」と破顔しつつ、三池監督との仕事について「監督としてのパッションを感じました。思いやりにあふれた方。こういう現場は韓国では珍しいと思いますね、パッションと思いやりにあふれ、でも正確にダメ出しが必要なところはおっしゃってくださった。監督として理想のかたちに近いと思いました」と語る。司会からも「サイコパスが痩せぎすというのは先入観かもしれないので、新しいタイプのサイコパスかもしれないですね」とコメントが飛び、会場にも温かな笑いが起きた。

チョン・ヘインは「監督と”コネクト”出来ていたんじゃないかと思います。シンパシーを感じましたし、同じ方向を向いて、作品に対して同じものを望んでいると実感できるシーンが多かったんです」と言いつつ、ハ・ドンス役については「英雄的なヒーローというより、ダークヒーローだと感じるところがあるかもしれないですが、そうなりたいと希望を持っている。事件を自分が背負っていきたいと感じるキャラクターだと思いました」と分析。

三池監督はテーマについて「表面ではハラハラドキドキしながら物語を追いかけてもらい、並行して人間の欲望についてのドラマを描きました」と三池監督。前日の登壇でも「二度見ると全然違う感覚になると思う」と本作に自信をのぞかせていた。
キャスト同士でコミュニケーションを取りながら楽しい撮影を行ったようで、チョン・ヘインは「私がCGの演技をしている時に、モニターの裏側でクスクスっと笑う声が聴こえたんです」というと、キム・ヘジュンが「私じゃないですよ!」と笑う。コ・ギョンピョも「言葉の壁は感じませんでした。息ピッタリ、相性がよいと感じました」とにっこり。

取材・文/編集部