岡田准一が極限まで追い詰められる刑事に扮する映画『最後まで行く』(5月19日公開)の新キャストが10名一挙公開。広末涼子、磯村勇斗、杉本哲太、柄本明らの出演が明らかとなり、コメントも到着。さらに、主人公の工藤を演じる岡田、工藤を追う検察官、矢崎を演じる綾野剛の新ビジュアルも解禁となった。

観客動員345万人の大ヒットを記録した韓国映画『最後まで行く』(14)をリメイクした本作。刑事の工藤のもとに裏金作りへの関連を疑う課長からの電話が届く。その場をやり過ごしたものの、焦る工藤は目の前に表れた1人の男をはね殺してしまう。その遺体をトランクに隠し、証拠隠滅を図ろうとする工藤だったが、「お前は人を殺した。知っているぞ」とメッセージが届く。

今回解禁されたのは、広末、磯村、杉村、柄本に加え、駿河太郎、黒羽麻璃央、駒木根隆介、山中崇、山田真歩、清水くるみの計10名。工藤の別居中の妻、工藤美沙子を連続テレビ小説「らんまん」への出演が決定している広末、工藤がはねてしまった物語の鍵を握る男、尾田創を「東京リベンジャーズ」シリーズの磯村が演じる。また工藤の上司、淡島幹雄を「鎌倉殿の13人」の杉村、工藤とつながりを持つヤクザの組長、仙葉泰を『ロストケア』(3月24日公開)の柄本明が演じることが明らかに。

さらに、工藤の同僚である刑事科の刑事を「アバランチ」の駿河、ミュージカル「エリザベス女王」の黒羽、『SR サイタマノラッパー』(09)の駒木根が演じる。また、「深夜食堂」シリーズの山中が、工藤がトランクで男の遺体を運ぶ際に通りがかった検問所で必要以上に彼に詰め寄る警察官に扮し、矢崎の婚約者を『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』(10)の山田、尾田の仲間を「持続可能な恋ですか？」の清水くるみがそれぞれ演じる。

また、あわせて緊迫感あふれる工藤と矢崎の新ビジュアルが解禁。解禁となったのは、山積みになった札束の中、なにかに追い詰められたかのように振り返る工藤、また大雨の中で無表情で佇む矢崎の姿を写したもの。

さらに、男をはねてしまい狼狽する工藤がトランクに遺体をいれる場面から始まる特報映像も解禁。次から次へと工藤を襲う不運に追い詰められていく工藤の姿が映るなか、追い打ちをかけるかのようにスマホに彼の殺人を知っていることを仄めかすメッセージが。工藤が過ごすことになる最悪の96時間の行く末が簡単ではないことを示唆するかのような映像となっている。

最低な男が過ごすこととなった最悪な4日間。この度解禁となったキャスト10名がどのように物語に絡んでくるのか。追い詰められた工藤の結末をぜひ劇場で見届けたい！

■＜キャストコメント＞

●広末涼子(工藤美沙子役)

「極寒のなか、スタッフキャスト一同全力で挑んだ撮影。その迫力と熱気が伝わる作品になっているはずです。 スピード感緊張感ある最強の映画を皆さまに堪能していただける公開日を、私も心から楽しみにしています」


●磯村勇斗(尾田創役)

「本作で、藤井道人監督と綾野剛さんと再びご一緒できたこと、 また岡田准一さんとご一緒できたことがとても嬉しかったです。 今回の役柄では、アドレナリンが溢れ出るシーンが多かったので、いつもより心拍数が高かったです。 とどまるところを知らない藤井組の勢いあるエキサイティングな映画を是非、お楽しみください」


●駿河太郎(工藤の同僚役)

「ただのサスペンスアクション映画ではない事を現場にて痛感しました。 そこにスパイスとして参加出来ることがなにより嬉しかったです。 気がつけば藤井監督との付きあいも長くなりましたが、藤井組はいつもいい緊張感を与えてくれて俳優として、 楽しさと難しさを教えてもらえる現場です。 そこに絶対的座長の岡田准一君、綾野剛君を筆頭に俳優陣や各部署のスタッフとの化学反応が 確実に起こります。藤井作品で僕はいつも殺されてますが、今回はどうなるか楽しみにしといてください」

●山中崇(工藤に詰め寄る警察官役)

「凍るかと思いました。 相手の顔が見えないほどにずぶ濡れでしたので、すべてが靄がかってまるで撮影の日々は夢だったかのようです。 でもあの日々を懐かしんでいる、どこかでまた求めている自分もいます。 どうぞ"最後まで"お楽しみください」

●黒羽麻璃央(工藤の同僚役)

「念願の藤井監督の映画に出演させて頂けたこと、 偉大なる先輩方と一緒に作品を作れたこと嬉しくもあり幸せな気持ちです。まずい男VS やばい男 結末がどうなるのか是非、最後まで作品の世界に浸かって観ていただければと思います」

●駒木根隆介(工藤の同僚役)

「韓国オリジナル版公開時、一観客として観ていた作品にまさかこんな形で参加できるとは！現場では岡田准一さん、綾野剛さんのマズい部分とヤバい部分の片鱗は間近で目撃させて いただきましたが、2人がどんな風に『最後まで行く』のか、再び一観客に戻ってワクワクしています」

●山田真歩(矢崎の婚約者役)

「『最後まで行く』の脚本を初めて読んだ時、加速していくスリルとユーモアに最後までわくわくしっぱなしでした。 『祭り』が影を潜めて久しいですが、この映画が観る人の心の憂さを晴らし、 爽快感とともに劇場を出て行くものになりますように」

●清水くるみ(尾田の仲間役)

「『青の帰り道』から藤井監督とは出会って6年目。 常に新しいことに挑戦している監督にまた呼んでいただけたこと、とても光栄に思います。今作はノンストップエンターテインメントということですが、なかでもわたしが演じた真由子は登場人物の中でもエンタメ要素の強い役になっているかと思います。 わたし自身、あらゆる面で、すごく刺激をいただいた現場です。是非劇場で観ていただきたいです」

●杉本哲太(淡島幹雄役)

「今回、定年前という年齢的にも等身大の刑事を演じさせていただきました。藤井組初参加で緊張もしましたが、 初共演の方も多く新鮮な気持ちで撮影に参加することができました。 どうぞ"最後まで"お楽しみください！」

●柄本明(仙葉泰役)

「最後まで一生懸命に演りました。 仙葉がどのように物語に関わっていくのか楽しんで観て頂ければ幸いです」

文/高木郁