1985年から1991年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載され、コミックス累計発行部数は5000万部を突破。世界各国でも出版されるなど人気を博し、1987年にスタートしたテレビアニメ版も大ヒットとなった北条司の「シティーハンター」。このたび、その日本初の実写化となるNetflix映画『シティーハンター』(2024年全世界独占配信)で、森田望智がヒロインの槇村香役を演じることが発表された。

現代の新宿を舞台に展開し、新宿区や新宿区観光協会、歌舞伎町商店街などの全面協力のもとで新宿、歌舞伎町で過去最大級の規模で撮影が行われている本作は、鈴木亮平が主人公の冴羽獠を演じることがすでに発表されている。そしてこのたび発表されたのは、獠の元相棒の槇村秀幸の妹で、獠の新たな相棒となる香役だ。

Netflixシリーズ「全裸監督」で黒木香役を演じて注目を浴びた森田は、その後NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」や『さがす』(22)など話題作に相次いで出演。今回ヒロインの香役を務めることについて「心臓が跳ね上がるような緊張と、浮き立つような喜びを同時に日々噛み締めています。皆さんの記憶のなかにある彼女の断片に、少しでも触れることができるよう、愛を持って全力で突き進んでいきたいと思います」と意気込みを語っている。

森田の出演発表とともに公開された写真には、駅の伝言板の前で明るい笑顔を浮かべて立っている香の姿が写しだされている。そしてその伝言板には「XYZ」の文字が書き込まれている。原作へのリスペクトを込めて作られる本作では、この「XYZ」をきっかけにどんなストーリーが繰り広げられるのか。さらなる続報に乞うご期待。

■<コメント>

●森田望智(槇村香役)

「昭和の時代から、令和の今日この日まで、計り知れないほどたくさんの方々の愛情が、深奥まで溶け込まれ続けている『シティーハンター』。そんな伝説の愛あふれる世界に槇村香さんとして立てること、心臓が跳ね上がるような緊張と、浮き立つような喜びを同時に日々噛み締めています。一生懸命でパワフルで愛情深くてチャーミングな香さん。彼女の心を覗けば覗くほど、その魅力の虜になっている自分がいます。皆さんの記憶のなかにある彼女の断片に、少しでも触れることができるよう、愛を持って全力で突き進んでいきたいと思います」

●鈴木亮平(冴羽獠役)

「香と獠としてともに過ごして数ヵ月。柔らかくて、素直すぎるほど素直で、いつも一生懸命な森田さん。セット裏で一人必死な顔で小道具を振り回す練習をする森田さんの姿は、まさに子どもの頃から大好きだった、あのひたむきで天真爛漫な槇村香そのものでした。きっと、皆さんのなかにある香さんのイメージを裏切らない、そしてなにより森田さんにしかできない、チャーミングで愛すべき香ちゃんに出会っていただけると確信しています」

●佐藤祐市(監督)

「今回、ご出演していただけると聞いてとても嬉しかったのを覚えています。色々な作品での彼女の演技を観ていると、多分、集中力の高い女優さんじゃないかなぁ〜、と思っていました。実際にお会いすると、どこか柔らかさもあり、不思議な雰囲気のある女優さんでした。でも目には見えない“芯の強さ”も感じました。そんな彼女だから様々な注目を集め、たくさんのオファーを受けてるんだなと思いました。一瞬の集中力は、流石という以外無い森田さんが演じる“香”。どうぞお楽しみに」

●高橋信一(エクゼクティブ・プロデューサー/Netflix コンテンツ部門 マネージャー)

「どんな役を演じても“憑依”したようにその役になりきる森田さんが、“香”となってシティーハンターの世界を駆け巡る姿を楽しみにしていました。(勝手ながら)トレードマークともいえる美しい長い髪の毛を本作のために切っていただきました。俳優キャリアを通じて初めてショートヘアの役柄として“香”を演じられ、まさに“香”となって笑い、怒り、悲しみながら鈴木亮平さん演じる獠とともに新宿を駆け巡る姿を拝見していると、本当に獠と香が新宿にいるかのような錯覚すら覚えます。世界中の多くのファンはもちろん、初めて『シティーハンター』に触れる方にも愛される作品になることを撮影を通して確信しています」

文/久保田 和馬