「3ヶ月連続 今日も明日も!自担と過ごしたい!」と題し、5月から7月にかけて日本映画専門チャンネルでは、ジャニーズ事務所に所属するメンバーが出演する映画を総力特集。Snow Manが主演を務め興行収入16.7億円を記録した『映画「おそ松さん」』(22)がテレビ初放送されるほか、近年CDデビューを果たしたグループに所属するメンバーのジャニーズJr.時代の出演作なども含む人気作、話題作全11作品が特集放送される。そこで本稿では、放送される作品をあらすじと共に公開順に追いかけながら、各作品に出演しているメンバーをチェックしていこう。

■当時12歳の森本慎太郎が映画初主演!切ない初恋を描く『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』

公開当時12歳の森本慎太郎(現・SixTONES、当時ジャニーズJr.)が初主演を務めた『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』(09)。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(07)の松岡錠司監督と『おくりびと』(08)の脚本家、小山薫堂がタッグを組み、貧しい少年の切ない初恋が描かれる。主題歌は、この作品のために期間限定で結成されたスノープリンス合唱団が務めた。

物語の舞台は昭和初期の雪深い寒村。両親がいない10歳の草太(森本)は、炭焼きを生業にする祖父(中村嘉葎雄)と慎ましく暮らしていた。絵描きになることを夢見て、愛犬のチビと楽しく過ごす草太は、周りの反対をよそに幼なじみの早代(桑島真里乃)と心を通わせていく。そんなある日、草太は村にやってきたサーカスで不思議な青年、萩尾(浅野忠信)と出会うことに。

■ジャニーズJr.&AKB48の面々が再集結!人気テレビドラマの映画化『劇場版 私立バカレア高校』

ジャニーズJr.のメンバーとAKB48のメンバーが共演したテレビドラマの劇場版となる『劇場版 私立バカレア高校』(12)。現在SixTONESとして活躍する6人と、グループ結成まもないジャニーズJr.時代のSnow Manのほか、Hey! Say! JUMPの高木雄也、Kis-My-Ft2の玉森裕太と宮田俊哉、そして内博貴が出演。

ヤンキーだらけの男子校“馬鹿田高校”とお嬢様学校“第一カトレア学院”が合併して誕生した“第二カトレア学院”、通称“バカレア高校”。校舎を改装する1か月の間、第一カトレア学院に居候することになった達也(森本慎太郎)たちは、厳しい校則を守らなければ即停学、退学のピンチに。そんななか、馬鹿田高校と敵対関係にある菊永高校が怪しげな動きを見せていた。

■グループの垣根を越えて不良を熱演する姿に注目したい!『劇場版「BAD BOYS J最後に守るもの」』

Sexy Zoneの中島健人が初主演を務めたテレビドラマの劇場版となる『劇場版「BAD BOYS J最後に守るもの」』(13)。ドラマ版に引き続きKis-My-Ft2の二階堂高嗣、A.B.C-Zの橋本良亮、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、Travis Japanの七五三掛龍也らが共演し、新たにジャニーズWESTの重岡大毅も参戦。

桐木司(中島)がトップに就任した“極楽蝶”と、段野(二階堂)が率いる広島最強チーム“ビイスト”、ヒロ(橋本)がリーダーを務めるイケメン集団“廣島ナイツ”。闘いを通して生まれた信頼関係によって均衡を保っていた3大勢力の前に、少年院から出所してきた元極楽蝶メンバー圭太(重岡)が加わった新たな勢力“エデン”が立ちはだかる。そんななか、陽二(岩本)がチームを抜けると宣言し、極楽蝶に不穏な空気が流れ始めることに。

■藤ヶ谷太輔が仮面を身に着けた特別教師に!『劇場版「仮面ティーチャー」』

Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が主演を務め、「GTO」で知られる藤沢とおるの同名コミックを実写化したテレビドラマの続きが描かれた『劇場版「仮面ティーチャー」』(14)。生徒役としてSexy Zoneの菊池風磨、当時ジャニーズJr.のジェシー(現:SixTONES)と岸優太(現:King & Prince)、京本大我(現:SixTONES)が続投し、新たにジャニーズWESTの小瀧望と、Snow Manの佐久間大介と阿部亮平、宮舘涼太も出演。“金髪先生”役のA.B.C-Zの塚田僚一も登場する。

教師によるあらゆる体罰や指導が禁止され、学校が無法地帯と化した20XX年。力による指導を許されながらも、心で生徒と向き合うことを選んだ“仮面ティーチャー”の荒木剛太(藤ヶ谷)。そんななか、教育省は学校の秩序をさらに強化すべく、華空学院高校に剛太のかつての恩師・羅門公平(遠藤憲一)を送り込む。暴力で恐怖による秩序を生み出していく羅門から生徒を守るため、剛太は羅門との戦いを決意する。

■抜群の身体能力が光る!ボルダリング部を舞台にした青春映画『ラスト・ホールド!』

ジャニーズ随一の身体能力で知られるA.B.C-Zの塚田僚一が主演を務め、ジャニーズJr.時代のSnow Manが共演を果たした『ラスト・ホールド!』(18)は、2021年の東京オリンピックでも話題を集めた「スポーツクライミング」の競技内種目「ボルダリング」を題材にした青春映画。

卒業を控える大学4年生の岡島(塚田)は、自分一人しか部員がいないボルダリング部の存続のために新入生6人を勧誘するのだが、河口(岩本照)以外は初心者のクセ者ばかり。共に練習を重ねていくなかで部員同士の絆も強めていくのだが、大事な大会を目前にしてある事件が起こってしまう。

■令和版「野ブタ」!?思いを寄せる少女のために立ち向かう『ブラック校則』

Sexy Zoneの佐藤勝利が映画単独初主演を務め、King & Princeの高橋海人が映画初出演を果たした『ブラック校則』(19)。映画、テレビドラマ版、Huluオリジナルドラマで、それぞれ異なるオリジナルストーリーが展開したことでも話題を集めた。主人公たちと対立する生徒会副会長役として、SixTONESの田中樹も出演している。

理不尽に生徒を縛り付ける“ブラック校則”がはびこる高校で冴えない青春を送る創楽(佐藤)と、その親友の中弥(高橋)。ある日、生まれ持った美しい栗色の髪を持つ女子生徒の希央に心奪われた創楽。しかし彼女は学校に黒染めを強要されたことに反発し、不登校になり退学寸前に。そこで創楽は中弥と共に、希央と500人の生徒の青春を取り戻すため、“ブラック校則”と大人たちに立ち向かうことを決意する。

■A.B.C-Zの舞台を原案に、グループの魅力を詰め込んだ『オレたち応援屋!!』

A.B.C-Zが座長を務める舞台「ABC座」の第5作「ABC座2016 株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜」を原案にした『オレたち応援屋!!』。初めてグループ全員で映画主演を務めたA.B.C-Z(橋本良亮、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一)の5人に加え、HiHi Jets /ジャニーズJr.の井上瑞稀と猪狩蒼弥をはじめとした後輩ジャニーズJr.たちも多数出演。

応援で人々を元気にする“応援屋”の仕事を始めた秀一郎(橋本)ら5人。日々舞い込む依頼をこなしながらも、便利屋まがいの依頼ばかり続くことに悩んでいた。そんな時、東京の離島にある廃校が決まった高校の教師から、卒業する生徒のために島伝統の祭りの復活に協力してほしいという依頼が舞い込んでくる。しかしそこには様々な困難が待ち受けていた。

■松村北斗×ツンデレにときめきの嵐!『ライアー×ライアー』

「デザート」で連載された金田一蓮十郎の同名コミックを、松村北斗(SixTONES)と森七菜のダブル主演で実写映画化した『ライアー×ライアー』(21)。松村演じる透の唯一の親友である桂役で、Travis Japanの七五三掛龍也も出演している。

恋愛経験ゼロの女子大生、湊(森)は両親の再婚で義理の弟になった同い年の透(松村)とギクシャクした関係。ある日、親友の頼みで高校の制服にギャルメイクで街に出た湊は、偶然にも透に遭遇。湊はとっさに別人の名前“みな”を名乗り、それを信じた透はまさかの猛アプローチをかけてくる。すぐに正体を明かすつもりが、見たこともないほど健気で一途な透の姿に真実を打ち明けづらくなってしまう湊。そして“みな”として透と付き合うことになってしまう。

■仲が良い友達への“片思い”を描く青春ラブストーリー『胸が鳴るのは君のせい』

美 少年/ジャニーズJr.の浮所飛貴が映画初主演を務め、「ベツコミ」で連載され累計発行部数250万部を突破した紺野りさの同名コミックを実写映画化した『胸が鳴るのは君のせい』(21)。ヒロインを白石聖が演じ、共演には板垣瑞生、原菜乃華とフレッシュなキャストが集結。

イケメンなのに愛想が悪い転校生の有馬隼人(浮所)に、いつのまにか片想いをしていた篠原つかさ(白石)は、高校2年生の最後の日に友だちからはやし立てられた末に告白するもあっけなく玉砕。3年生になって同じクラスになっても変わらずに優しく接してくれる有馬にさらに想いを加速させたつかさは、「フラれてもがんばる!」と宣言。しかし同じクラスの長谷部(板垣)から、彼のいとこが有馬の元カノだったことを知らされる。そして迎えたオリエンテーションキャンプで、有馬の元カノの麻友(原)と遭遇することに。

■ラウールが甘くてきゅんきゅんするキラーワードを連発!『ハニーレモンソーダ』

Snow Manのラウールを主演に迎え、「りぼん」で連載中の村田真優の大人気コミックを実写映画化した『ハニーレモンソーダ』(21)。レモン色の金髪で、基本的には塩対応でソーダみたいに刺激的だが、実は誰よりも優しい“レモンソーダ男子”の三浦界を演じたラウールは、これが映画単独初主演。ヒロインの羽花役は吉川愛が演じる。

中学時代に“石”と呼ばれていた自分を変えるために、自由な校風の高校へと入学した石森羽花。そこで出会ったのは、レモン色の髪をしたクールで自由奔放な人気者の界。実は彼こそが羽花がこの高校を選んだ理由だった。なぜか自分を“石森係”と呼んで羽花の世話を焼いてくれる界。徐々に2人の距離は近付いていくのだが、界には羽花に伝えていない秘密があった。

■Snow Manでまさかの実写化!?『映画「おそ松さん」』

赤塚不二夫の名作漫画「おそ松くん」に登場する6つ子たちが大人になった姿を描き、社会現象を巻き起こしたテレビアニメ「おそ松さん」を、「東京リベンジャーズ」シリーズの英勉監督がSnow Manを主演に迎えて実写映画化した『映画「おそ松さん」』。

二十歳を過ぎてもニートの6つ子たちは、ケンカをしつつも仲良く暮らしていた。そんなある時、おそ松が大富豪から亡き息子と瓜二つのため養子になってくれと乞われ、弟5人との間で養子の座を巡る騒動が巻き起こることになる。

6つ子の長男おそ松を向井康二、次男のカラ松を岩本照、三男のチョロ松を目黒蓮、四男の一松を深澤辰哉、五男の十四松を佐久間大介、末っ子のトド松をラウールが演じ、渡辺翔太と阿部亮平、宮舘涼太の3人は謎のトリオに。9人の個性が爆発した演技を、是非ともご覧あれ。

■特集は3か月連続!5月10日よりスタート

当企画は5月10日から放送の『ライアー×ライアー』を皮切りに始まり、同月中には『映画「おそ松さん」』のテレビ初放送ほか、『ラスト・ホールド!』も放送され、3作品とも複数回の放送が予定されている。

また、6月には『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』『胸が鳴るのは君のせい』『劇場版「仮面ティーチャー」』『劇場版「BAD BOYS J最後に守るもの」』『オレたち応援屋!!』の5作品が。7月には『ハニーレモンソーダ』『劇場版 私立バカレア高校』『ブラック校則』の3作品が放送予定。詳しい放送スケジュールは、公式サイトで確認してほしい。

文/久保田 和馬

※高橋雄也/高橋海人の「高」は「はしご高」が正式表記