久々に心置きなく外出を楽しめるムードとなった今年のゴールデンウィーク。家にこもって映画やドラマ三昧もいいが、せっかくなら外出して特別な時間を楽しみたい。ということで、このGWに催される映画関連イベントをご紹介!

■乗り物や小道具がズラリ!豪華スターも多数来日する「大阪コミコン」

GW最大のビッグイベントが、5月5日(金・祝)〜7日(日)にインテックス大阪で開催される「大阪コミコン2023」だ。映画で使用された小道具展示やステージイベントなどが楽しめるポップカルチャーの祭典で、大阪での開催は今年が初めてとなる。

国内外の映画やドラマ、漫画、ゲームといったエンタメ作品に登場する乗り物をテーマとした「スーパーライド」がメインとなり、5月19日(金)にシリーズ最新作が公開される「ワイルド・スピード」シリーズをフィーチャー。劇中車を含め11台の展示を予定している。

また、キャプテン・アメリカが乗っていたバイクの同一車両のほか、「バットマン」シリーズのバットモービルや「ダークナイト」シリーズのバットポッド、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89)のデロリアンなども展示。さらに「スター・ウォーズ」シリーズのR2-D2をはじめとしたアストロメク・ドロイド3体をはじめ、名作のプロップが一堂に会する映画好き垂涎の空間となる。

そして本イベント最大の目玉が、豪華海外スターたちの来日だ。マッツ・ミケルセン、ミリー・ボビー・ブラウン、マイケル・ルーカー、ミーシャ・コリンズ、トム・スターリッジ、ヨーナス・スオタモ、ダニエル・ローガン、オーランド・ブルームが参加を予定しており、撮影会やサイン会を実施するほか、ステージに登壇し出演作に関するトークを展開する。

■ディズニー・アニメーションの世界に入れる体感型イベントが日本上陸!

4月29日(土)〜8月31日(木)まで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリーで実施されるのが「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」。ディズニー・アニメーションの初期作から最新作まで、映画の中に入ったかのような没入感が体験できる催しで、2022年末に北米で開幕したばかり。この度の日本から海外巡回がスタートとなる。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとライトハウス・イマーシブ・スタジオの協力のもと実現し、会場には名作を生みだしたクリエイターによる音楽、アート、そしてアニメーションに囲まれる空間が広がる。

ジュディ・ホップスと列車に乗ってズートピアに行き、アラジンやジャスミンと共に魔法の絨毯に乗り、魔法の力に包まれた不思議な家にミラベルと一緒に入り…と劇中の世界を自ら体験できる貴重な機会となっている。

さらに開催に合わせてディズニープラスとのコラボカフェもオープン。アニメにインスパイアされたメニューも楽しめるので、足を運んでその世界観に酔いしれたい。

■世界中のウェス・アンダーソン的風景が集結!

同じく映画の世界観を味わえるイベントとして紹介したいのが、5月26日(金)まで天王洲寺田倉庫G1ビルで開催中の「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」。この企画展で紹介するのは、ウェス作品に登場する建物やロケ地…ではなく、“ウェス作品に登場しそうな風景”だ。

2021〜22年にかけて韓国・ソウルで開催された際には、25万人を動員するなど好評を博した展示は、世界中の実在する風景からウェス作品に出てきそうな場所の写真を集めた「accidentallywesanderson」というInstagramアカウントがベース。

会場ではパステルカラーの建物やシンメトリーな景色など、映画の世界観を味わえるような写真や動画、インスタレーション約300点が、「回想」「旅」「ひらめき」といった10のキーワード別に並び、写真映えする空間として若者を中心に人気を集めているようだ。


■みなとみらいに4つの野外スクリーンが登場

GWは野外上映も多く、5月2日(火)〜7日(日)には横浜みなとみらいエリアで行われるのが「SEASIDE CINEMA 2023」。日本最大級の野外シアターイベントで、横浜赤レンガ倉庫、MARINE & WALK YOKOHAMA、横浜ベイクォーター、横浜ワールドポーターズの4会場で同時に開催される。

それぞれの会場では「日本が世界に誇るアニメーション映画」、「シネマファンに贈る傑作特集」、「魔法の世界に浸る4日間〜ハリー・ポッター特集〜」などのテーマが設けられており、『千と千尋の神隠し』(01)や『竜とそばかすの姫』(21)、『コーダ あいのうた』(21)といった全15作品をラインナップ。

「ハリー・ポッター」シリーズ第3作から第6作を上映する横浜ベイクォーターでは、館内で魔法の地図をヒントにカードを集めるラリーイベント「ベイクォーターと魔法の地図」も行われ、映画の世界を味わうことができる。

■映画、音楽、食…カルチャーのキャラバンが逗子海岸に出現

神奈川県の逗子海岸では、4月28日(金)〜5月7日(日)に「逗子海岸映画祭2023」が行われる。“Play with the Earth〜地球と遊ぶ〜”がコンセプトの映画祭で、誰もが知る名作から、世界各地を題材としたドキュメンタリー、ここでしか観ることのできない初公開映像まで、個性豊かな作品を連日野外上映する。

『スワロウテイル』(96)、『メン・イン・ブラック2』(02)といった人気作に加え、16の島国に残る伝統的なパフォーマンスを記録した音楽ドキュメンタリー『大海原のソングライン』(19)、マリ出身のミュージシャンが気候変動の最前線を旅しながら音楽で人々をつないでいく姿を追ったドキュメンタリー『グレート・グリーン・ウォール』(公開中)、5大陸から集まったスケーターチームの面々が母国フランスを滑るスケートビデオ『JUST CRUISE 2』(23)など、幅広い作品をチョイス。

上映に合わせて有識者によるトークショーも実施されるほか、映画に登場する国の音楽を楽しめるDJタイムや伝統料理が食べられるフードコート、さらにはスケートランプも設置と作品にまつわるカルチャーを全力で満喫できる貴重な機会となっている。なお入場にはチケットが必要だが、前売り券はすべて完売。当日券(4月28日のみなし)を手に入れたいという人は、早めに会場に足を運んだほうがよさそうだ。

■渋谷ストリームで人気作を約2週間にわたって野外上映!

渋谷ストリーム前 稲荷橋広場・大階段の特設会場にて、4月28日(金)〜5月12日(金)まで15日間にもわたって開催される「SHIBUYA STREAM THEATER WEEK 2023」も野外上映会で、人気映画全24作を無料で楽しむことができる。

ラインナップは、「ファンタスティック・ビースト」シリーズ3作品や『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(90)、『トップガン』(86)など大作洋画を中心に『ミニオンズ フィーバー』(22)、「ペット」シリーズ、『トロールズ ミュージック★パワー』(20)などアニメも多数上映。

全国の映画館に店を構えている「TAG-COFFEE STAN(D)」のキッチンカーも出店し、イベント限定のデザインを含む種類豊富なラベルと味、自分好みにカスタマイズしたオリジナルドリンクを飲みながら映画を楽しむことができる。

せっかくのゴールデンウィークは、これらの映画イベントに足を運んでみてはいかがだろうか。

文/サンクレイオ翼