元SDN48の作家、大木亜希子の実録私小説を映画化した『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』が11月3日(金・祝)より公開される。このたびメインビジュアル、本予告、主題歌、追加キャストのほか、「紙兎ロペ」とのコラボ情報が解禁された。

主演は深川麻衣、共演に井浦新。メガホンをとるのは、⻑編デビュー作『⽉極オトコトモダチ』(18)が国内外で⾼評価を受けた新鋭の穐山茉由監督だ。


解禁となった予告編では、深川演じる主人公の安希子がアイドルから華麗なる(!?)キャリアチェンジをし、クライアントとのミーティング、夜は友人とワインパーティーと、港区女子な日々から一転し、仕事なし、男なし、残高10万円…人生に詰んだドン底アラサーになる様子が描かれている。汚部屋に住み、アイドル時代の服は着れなくなり、彼女持ちのクズ男との恋愛にも振り回され、仕事も上手くいかない。そんな日々に「幸せになりたーーーい！」と思わず川に叫んでしまうほど谷ばかりが続く安希子。そんななか、ルームシェアすることになったのは56歳のおっさん、ササポン(井浦)。本作はまさかの実話だが、もがいて、泣いて、人生に奮闘する安希子の姿が、他人事には思えない予告編となっている。

今回、新たに7名のキャスト情報も解禁された。安希子のアラサー仲間には、映画『赦し』(23)で主人公を演じた松浦りょうや、映画やドラマを中心に活躍の幅を広げる柳ゆり菜が出演。また安希子を惑わすクズ男、浩介役には映画『禁じられた遊び』(公開中)などに出演する猪塚健太。そのほか安希子のバイト先の後輩に森高愛、飲み会で知り合った可愛いメンズに三宅亮輔、就活で知り合う雑誌の編集長に河井青葉、安希子が通う精神科の先生役に柳憂怜なども出演する。人生に詰んだ安希子がそれぞれとどう関わってくるのかに期待したい。

さらに同時に解禁されたメインビジュアルには、元アイドルとは思えないオーラゼロの部屋着姿に、いまはもう入らなくなってしまったアイドル衣装を肩にかけ、アラサータスクが頭に乗っかっている安希子と、ステテコパンツ姿の癒し系ササポンの姿が。まさに「新たなバディムービーが誕生！」風のデザインに仕上がっている。

そして主題歌には、MVがTikTokで大バズリし、総再生回数9億回を超えるなど若い世代を中心に支持を受け、いま邦ロック界で注目されている4人組バンド、ねぐせ。が担当することが決定。初の映画主題歌で、初の書き下ろしとなる主題歌タイトルは「サンデイモーニング」。ヴォーカル＆ギターのりょたちは「『がんばれ！』と背中を押す訳ではなく、『ありのままの姿で大丈夫だよ』と、背中を支えてあげられるような曲」とコメントを寄せている。


そのほか「紙兎ロペ」とのコラボレーションも決定し、安希子役の深川麻衣はチワワに、ササポン役の井浦新はナマケモノに大変身し、『#つんドル』PR活動で、ロペとアキラと夢の共演をはたすことに。

続々と情報が明らかになる『つんドル』。まさかの実話を描いた本作の行方をぜひ劇場で見届けてほしい。

■＜アーティストコメント＞

●りょたち(主題歌、ねぐせ。)

「このたび、映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の主題歌を担当させて頂くことになりました！『サンデイモーニング』という楽曲で、今回ねぐせ。で初の映画主題歌であり、初の書き下ろし曲でもありました。映画を見させていただき、ササポンの人間性にとても感動したため、安希子にとって、ササポンのような曲を作ろうと考えました。その理由は『がんばれ！』と背中を押す訳ではなく、『ありのままの姿で大丈夫だよ』と、背中を支えてあげられるような、そんな曲がこの映画にはピッタリだと考えたからです。この映画とともに『サンデイモーニング』が沢山の方の心の支えになりますように」

文/山崎伸子